「誰かいてくれ」…好判断でアシスト記録の長沢駿、決勝点の秘話を明かす

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「俺っていうよりも、あれは(堂安)律のゴールで。やっぱりあそこにいるのが大事なこと。逆に俺がありがたかったですね」

 アデミウソンから出たボールを藤春廣輝が藤本淳吾とのワンツーから抜け出し、走り込んできた長沢駿に出す。しかし、体勢を崩しながら藤春が出したボールは少し弱かった。

「(自分で)行こうと思ったけど、ボールも弱かったというかボテボテだった。無理に(自分で)というよりかは『誰かいてくれ』という感じで入れて。自分で行くほうが強かったけど、ボールの強さとか質を見て『ちょっと無理だな』と思った」

 長沢はほんの一瞬だけためらうような動きを見せた。自分で行くのは無理だと判断すると、ボールを受けに行くようにニアに走り込り、右の足裏でボールを後ろに流した。「誰かいてくれ」と。そして、ボールの先にいたのが、堂安律だった。

 前半からお互いに“らしさ”が出せない試合だった。ベンチで見ていた長沢は「相手も来なかったし、こっちも主導権は握っているけど、なかなか(相手の)恐いところに行けないという感じだった」と分析していた。

 そんな中、ガンバ大阪が先に動く。FW2人の同時投入。59分にアデミウソンと一緒にピッチに立った長沢は「アデと2人で出るということは『取りに行くぞ!』というメッセージだったと思う」と振り返る。

 長沢のアシストは、その、わずか5分後の出来事だった。1分前には一緒に投入されたアデミウソンが華麗なオーバーヘッドシュートを放つなど、「2人でうまく流れは変えられたかなと思う」と胸を張った。