30日、テレビ朝日「しくじり先生 俺みたいになるな!!」では、野球解説者・江本孟紀氏が出演。ゲストスピーカーが過去の失敗談や教訓を語る同番組において、江本氏は監督批判によって現役引退した野球人生を振り返った。

南海ホークスや阪神タイガースで活躍した江本氏は、円熟期といっていい10年目で突然の引退。所属する阪神球団を批判し、責任を取る格好で現役生活に別れを告げた。

「監督や球団へ暴言を吐くプロ野球界の超問題児」と自らを表現した江本氏の暴言とは、「ベンチがアホやから、野球がでけへん」というもの。「特に阪神なんかいうと、チームの成績がよくないと監督がしょっちゅう代わったりしますし、そういう中で選手もやりにくかった。色々溜まるものがあった」と説明すると、暴言については「後先考えずにいったようなもん」と話した。

「その日から無収入生活」になったという江本氏。すぐに謝罪することで事態が好転した可能性もあったが、同氏は「その瞬間に辞める気になった。球団からは引き留められましたけど全てが面倒になった」とキッパリ。それでも「その時に我慢しとけばよかったかなと時々思うことはある」と後悔の念を口にした。

また、江本氏は南海時代に監督だった野村克也氏についても言及。江本氏の性格を知っていた野村氏は、前年未勝利だった江本氏に、「俺のいう通りやれば、お前は10勝できる」などと発破をかけることで、その力を引き出したという。

結果、1972年に16勝を挙げた江本氏だが、恩師・野村氏に対しても「徐々にその関係もギクシャクしてくる」と苦笑い。1975年、野村氏がスキャンダルを起こすと、練習場にはマスコミがおしかける事態となり、チームメイトに焚き付けられた江本氏は「チームのムードが悪いのはアンタのせいや」などと野村氏を批判した。

すると暴言を吐いた翌日、江本氏は阪神へトレードされることに。「上司のプライベートを突いてはいけない」と教訓を語った江本氏は、「ノムさんは分かってくれると思っていったんですけど、触れてはいけないことがある」などとスタジオのメンバーに訴えた。