値千金の決勝ゴールを奪ったMF茨田陽生

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[4.30 J1第9節 大宮1-0浦和 NACK]

 首位浦和をホームに迎えた白熱のダービー。値千金の決勝ゴールを奪った大宮アルディージャMF茨田陽生はゴール後の“最高の景色”を振り返り、「ゴール裏のオレンジ色のサポーターが全員立ち上がって喜んでくれた。あの瞬間が忘れられないくらい嬉しかった」と余韻に浸った。

 今季、柏から加入した茨田にとって、初めてのさいたまダービー。「独特なものがあった。アップで入った時からいつもと違う雰囲気は感じた」。前節まで8試合24得点で首位に立つ浦和と、わずか2得点、未勝利で最下位に沈む大宮。対照的な成績で迎えた一戦となった。

「我慢が続く試合だと思っていた。長い守備の時間があったけど、チーム一丸となって守ることができた。カウンターで点を取りたいというのもチームの意図としてあった。いい形でゴールが生まれて良かった」

 スコアレスで迎えた後半18分、相手のクリアボールを収めると、一気にカウンターへ。FW江坂任のスルーパスに抜け出し、迷うことなく右足を一閃。強烈なミドルシュートをゴールネットに突き刺した。「『ゴールに入ってくれ』という気持ちで押し込んだようなゴール。『絶対にネットを揺らしてやろう』という気持ちがゴールにつながったと思う」。

 この日は本職のボランチではなく、右サイドハーフでの先発。右SBのDF渡部大輔、ボランチのMF金澤慎と声を掛け合い、攻守の連携を築いた。「試合の中でコミュニケーションを絶やすことなく、マークの受け渡しをはっきりさせた」。90分間を無失点で抑えると、アディショナルタイムの表示は5分。「正直長いなと思ったし、早く終わってくれという気持ちもあった(笑)」。強力攻撃陣を全員のハードワークで粘り強くシャットアウト。5バックで守備を固め、1-0の完封勝利を飾った。

「大宮は試合の中で我慢が続くのを耐えて耐えて一本のチャンスで決めきる力がある。それを全面に出して、チーム一丸となって戦っていきたい」。苦しみ抜いた2か月間。苦境の中で首位を叩き、ダービーでつかんだ待望の今季初勝利には大きな意味がある。

(取材・文 佐藤亜希子)
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