監督
渋谷洋樹 7
「選手がイメージを共有してプレーしてくれた」との言葉どおり、少ない準備期間のなかで、リーグ随一の浦和攻撃陣を抑え込む策を伝授。浮上のきっかけとなる勝点3をゲットした。
 
取材・文:古田土恵介(サッカーダイジェスト編集部)
 
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
[J1リーグ・9節]大宮 1-0 浦和/4月30日(日)/NACK

【チーム採点・寸評】
浦和 4
序盤から圧倒的にボールを支配。しかし前半は65%のボールポゼッションを誇り、ペナルティエリア内に20回侵入するも、決定力を欠いて先制点を奪えない嫌な展開だった。後半は試合の流れすらも失い、63分に一瞬の隙を突かれて失点。その後は果敢に攻めたがいつものスピード感を欠き、最後まで大宮の身体を張った守備を崩せず、今季公式戦初のノーゴールに終わった。首位が最下位に敗れたという意味でも、大きな失態と言っていい。
 
【浦和|採点・寸評】
GK
1 西川周作 6
22分の瀬川の決定的シュートを左足でビッグセーブ。失点のシュートはコースが良く、茨田を褒めるべき。キック精度も相変わらず高かった。
 
DF
46 森脇良太 4.5
軽率な飛び出しでかわされ、ピンチを招くシーンが多数。パスやトラップの精度にも欠け、攻守で安定感を欠いた。
 
6 遠藤航 6
素早い寄せでピンチの芽を摘む。不安定な森脇、積極的に攻め上がる槙野のフォローに奔走した。
 
5 槙野智章 5
25分に惜しいヘディングシュート、39分には突破から好クロスと攻撃面は及第点。ただ、不用意に足を出すなど、守備は軽率さが目に付いた。
 
MF
24 関根貴大 5.5
前半から右サイドで得意の突破を仕掛けるも、大宮のカバーリングに苦心。駒井投入後は左サイドに回るも、やはりビッグチャンスは作れず。
 
10 柏木陽介 5(HT OUT)
組み立てから崩しに変化を付けようとボールに絡んだが、決定的なチャンスは作れず。前節に痛めた太腿の状態が悪く、ハーフタイムでベンチに下がった。
 
6 阿部勇樹 5.5
いつも通り最終ラインまで下がってビルドアップの起点に。守りではカバーリングで身体を張ったが、失点シーンでは茨田に寄せきれずシュートを許す。
 
3  宇賀神友弥 5.5(66分OUT)
スペースがあれば積極的にオーバーラップ。41分には中央に詰めて決定的シュートを放つも精度を欠き、やや疲れが見えてきた66分にお役御免。
 
9 武藤雄樹 5(53分OUT)
積極的に裏を狙うも、良い形でボールが出てこず。42分のシュート枠外だった。後半早々に交代を告げられる。
 
30 興梠慎三 5
前半はプレスから速攻に繋げた42分以外はほとんど消えていた。78分のボレーも枠外。ボールロストで失点にも絡んだ。

※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
FW 
8 ラファエル・シルバ 4.5
身体を張ったポストプレーを利して最前線で起点を作る。しかし67分、69分、89分のビッグチャンスを外すなど、肝心の決定力を欠いた。
 
交代出場
MF
16 青木拓矢 5(HT IN)
後半から投入されたが、やはり柏木のような多彩なゲームメイクはできず。76分のロングランからの飛び出しは実らなかった。
 
MF
20 李 忠成 5.5(53分IN)
武藤に代わってシャドーに。78分にヘディングで決定機演出を演出するなど悪くはなかったが、チームは救えなかった。
 
MF
18 駒井善成 5(66分IN)
右サイドに入る。投入直後のビッグチャンスでキックミスし、83分の決定機も決めきれなかった。

監督
ペトロヴィッチ 5
怪我で下げざるをえなかった柏木の途中交代は想定外だったはずだが、その後に送り込んだ李と駒井も決定的な違いにはならず。試合後には過密日程の影響を認めた。
 
取材・文:白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)

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※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。