親と同居はストレス? メリット&デメリットを弁護士が解説

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結婚したら、自分の両親や義両親と同居を考えている女性もいますよね。親との同居は、便利な反面トラブルも多いイメージがあるのではないでしょうか。そんな同居のメリットやデメリットなどについて、同居のトラブルに詳しい弁護士さんにお話を聞いてみました。

■義両親との同居で感じるストレス&解消法


旦那さんのご両親である「義両親」と同居する場合に、女性はどんなストレスを感じているのかについて聞いてみました。

◇同居のストレスは「生活習慣の違い」

正木:義両親との同居で感じるストレスは、育った環境の違いによる生活習慣の違いが挙げられます。ほかにも気を遣いすぎる、考え方が違うが言いにくい、常に存在を感じて落ち着かない、金銭トラブルに発展したという場合もあります。夫がどっちつかずの態度を取ってしまう場合には、特にストレスを感じやすいといえます。

◇解消のポイントは「夫との問題意識の共有」

正木:家にいることすらストレスになったり、自宅にいても義両親の存在を感じて落ち着かないこともあります。そんなとき、まずは外出して自分の時間を持つようにしたり、信頼できる友人などに心の内を吐き出してスッキリしましょう。特に夫が妻の味方にならない、義両親と妻の架け橋になってくれないという場合は離婚にも発展しやすくなるので、夫と問題意識を共有にすることが大切です。それでもストレスを感じてしまう場合には、家の構造を変えたり、義両親と話し合って生活のルールを作ったり、最悪の場合別居を視野に入れてもよいでしょう。

■義両親と同居するメリット&デメリット


義両親との同居に、女性はさまざまなストレスを感じているようですが、それでも同居をするメリットはあるのでしょうか。義両親との同居に感じるメリット&デメリットについて解説します。

◇メリットは「家事や育児がラクになる」こと

正木:受け取り方や状況、相性などによって変わってくるので、あくまで一般論になりますが、以下のようなことが挙げられます。

・親の状況を把握できる
・家事を分担できる
・子育てに協力してもらえる
・病気になったときに安心

一人だと大きな負担となる家事や育児がラクになることがあります。また、子どもの成長や教育に関してプラスの効果を実感している女性もいます。

◇デメリットは「夫婦の問題に干渉される」こと

正木:先ほどのストレスにもつながっていますが、以下のようなデメリットが挙げられます。

・生活リズムが違う
・生活習慣が違う
・性格の不一致
・落ち着ける時間がない

離婚にも発展しがちなのは、義両親が夫婦や夫婦の家庭生活、子どもの教育など、本来夫婦で話し合って決めるべき内容に過干渉してくるケースです。この場合、夫が両親と妻との関係の調整役を果たすべきなのですが、夫が妻の味方をせずに義両親の肩ばかり持つ、上手に妻と義両親の仲を取り持ってくれない場合は、夫との関係も悪化しやすい傾向にあります。また、場合によっては、嫌がらせを受けたり、負担の大きすぎる介護をしなければならないといったケースもあります。

■両親との同居で感じるストレス&解消法


自分の両親と同居している女性たちは、どんなストレスやメリット&デメリットを感じているのでしょうか。今度は自分の両親と同居する場合について聞いてみました。

◇同居のストレスは「過干渉」

正木:自分の両親と同居する場合、特に過干渉に悩む女性が多いです。さらに、両親に対して気を遣う夫への気遣いや、夫と両親の間で調整を行うことが多いため、日々ストレスを感じてしまいます。同居開始の時点から、2つの家族が相互に適度な距離を保ち、それぞれの生活を維持できるようにするなど、一線を引いておくことが大切です。

◇解消のポイントは「話し合い」

正木:自分のプライベートな空間や時間を確保する、両親と一緒にいる時間を減らす、夫婦で息抜きする時間を持つといった、一時的なストレス解消も大切ですが、実の両親だからこそ、自分や夫婦の要望をちゃんと伝えて話し合うことが、ストレスを絶つための解決策だと言えるでしょう。

■両親と同居するメリット&デメリット


両親との同居には、義両親との同居とはまた違ったストレスがあるようです。それでは、両親と同居するメリット&デメリットについて見ていきましょう。

◇メリットは「甘えやすい」

正木:一般的には、義両親と同居するよりうまく関係を築きやすいと言えます。自分の両親なので、関係がうまくいっている場合には、子どもも安心して預けられますし、病気のときなど一人では大変なときにもお願いをしたり甘えたりしやすいと言えるでしょう。

◇デメリットは「衝突しやすい」

正木:両親との関係によりますが、一般的には義両親との同居の逆バージョンなので、夫にとってストレスになりやすいことが挙げられます。また自分の両親の場合、お互いに遠慮しなくなりがちであったり、年齢を重ねるごとに主張が強くなったりするので、衝突が増えるケースも多いです。

■同居向きの女性は「NO」と言える人


同居にはさまざまなメリットやデメリットがありましたが、同居してもあまり苦にならない女性にはどんな特徴があるのでしょうか。同居向きの女性について教えていただきました。

正木:夫との信頼関係や意識の共有ができる女性であることが一番です。精神的にも経済的にも自立し、思いやりがあり、おおらかで柔軟性のある女性が向いているとも言えますが、無理を続けていれば心身ともに疲弊してしまいます。何より大切なのは「NO」という気持ちを、モメないように、柔らかに、しかしキッパリと伝えることができる女性でしょう。同居する自宅の構造などについても、ちゃんと意見や要望が反映されたかどうかで、その後の生活のストレス具合に差が出てきます。また、実両親との同居の場合は、両親と夫の調整役になることができることも大切ですね。

■同居に向かない女性は「我慢しがち」な人


逆に、同居に向かない女性にはどんな特徴があるのか聞いてみました。

正木:同居生活では、見えなくても伝わってしまうことや、気を遣うことが続きます。言いにくいことではありますが、自分の気持ちや要望などを言えずに我慢してしまいがちな方は、同居生活で多大なストレスを抱えることになります。同居とは言っても、適度な距離感を保ちながら、相互に尊重・思いやりの気持ちを持つ必要があります。お互いストレスをためることはよくありませんから、どんな生活をしたいのかを徹底的に話し合い、完全分離タイプの二世帯住宅にしてしまうなど、暮らしやすくする工夫も大切になります。

■まとめ

自分の両親でも義両親でも、親との同居で女性はさまざまなストレスを感じるようです。家庭の事情によって親と同居することがわかっている場合は、面倒でも事前によく話し合い、お互いにとってストレスのない環境作りをしておくことが大切です。また、すでに同居生活を始めてストレスを感じている場合は、無理をせずに発散の場を設けたり、第三者を交えて話し合いを行ってもよいかもしれませんね。

(監修:アディーレ法律事務所 正木裕美弁護士)

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