▽30日、明治安田生命J1リーグ第9節の大宮アルディージャvs浦和レッズが行われる。

▽今回で27回目を迎える“さいたまダービー”。ここまで公式戦10試合を戦い3分け7敗、リーグ戦に至っては1分け7敗と最下位の大宮が、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)でラウンド16に進出し、J1では6勝1分け1敗で首位につける浦和を迎える。

◆対極的な両チーム

▽前述の通り、大宮と浦和の置かれている状況は正反対だ。大宮は今シーズンの公式戦で未勝利。さらに、リーグ戦では得点数が2、失点数が17と結果だけでなく内容でも苦しい状況が数字にも表れている。

▽一方の浦和は、ACLで1試合を残してグループステージの突破が決定。リーグ戦でも2位のガンバ大阪に勝ち点差4をつけ、頭一つ抜け出そうという状況。さらに、得点数はリーグ最多の24と攻撃陣の好調ぶりが目立つ。

◆“ダービー”をこの先の足掛かりに〜大宮アルディージャ〜

▽ここまで結果を出せていない大宮。前節のG大阪戦では0-6と大敗を喫した。G大阪戦の6試合だけでなく、8試合で17失点と守備陣の不安定さが深刻だが、わずか2得点、6試合で無得点と攻撃陣の方が深刻さを増している状況だ。

▽それでも、ルヴァンカップ2試合はドロー。26日の北海道コンサドーレ札幌戦ではビハインドの展開ながら、85分にMF瀬川祐輔のゴールで1-1の引き分けに持ち込んだ。調子が上向いているとは言えない状況ではあるが、そんな時こそダービーのような特別な試合がキッカケになる可能性はある。昨シーズンの成績が“ブラフ”ではなかったと証明するためにも、初勝利を挙げて足掛かりとしたい。

◆悲願のリーグタイトルへ向け独走への足掛かりに〜浦和レッズ〜

▽今シーズンの浦和は、文句のつけようがない結果を残している。リーグ戦では開幕戦でいきなり横浜F・マリノスに2-3と撃ち合いの末に敗れ、不安がよぎったはず。しかし、その後は第3節のG大阪戦で引き分けた以外は、6試合で勝利を挙げている。

▽ACLでも得点力は衰えず、早々にラウンド16進出を決定。順調に結果を残していると言えるだろう。不安材料があるとすれば、無失点試合が少ないことと、限られたメンバーで戦っていることか。それでも、1試合平均3得点以上の強力攻撃陣を止めることは簡単ではない。

【予想スタメン&フォーメーション】

◆大宮アルディージャ[4-4-2]
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GK:塩田仁史

DF:渡部大輔、山越康平、河本裕之、和田拓也

MF:長谷川アーリアジャスール、横谷繁、茨田陽生、清水慎太郎

FW:江坂任、大前元紀▽大宮は伝統の[4-4-2]を採用。大きな変更は行わず、これまで通りのやり方で浦和とのダービーに臨む。GKは前節で6失点を喫したものの、加藤順大が負傷明けのために塩田が務めるだろう。また、中盤にはG大阪戦、札幌戦で先発した黒川淳史に変えて清水慎太郎を起用すると見る。また、長谷川アーリアジャスールがリーグ戦3試合ぶりの先発に復帰すると見る。

◆浦和レッズ[3-4-2-1]
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GK:西川周作

DF:森脇良太、遠藤航、槙野智章

MF:関根貴大、柏木陽介、阿部勇樹、宇賀神友弥

MF:武藤雄樹、李忠成

FW:ラフェエル・シルバ ▽浦和も従来の[3-4-2-1]を採用。主力を休ませることなく、しっかりとダービーでの勝利に向けたメンバーを組むはずだ。ACLのウェスタン・シドニー戦では、遠藤航、阿部勇樹、関根貴大を休ませており、万全な体制だろう。前日練習では、興梠慎三、駒井善成、那須大亮が別メニュー。W・シドニー戦で負傷したズラタンも別メニューだった。それでも、今シーズン見せている“勝負強さ”は健在。ダービーでも大宮相手に容赦なく強力攻撃陣が火を噴くだろう。

【注目選手】

◆MF江坂任(大宮アルディージャ)
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▽大宮の注目選手は、2トップに入ると予想される江坂任だ。今シーズンはここまでリーグ戦全8試合に先発出場。しかし、わずかに1得点と期待される結果を残せていない状況だ。しかし、昨シーズン行われたアウェイでのダービーではCKから1得点を記録。エースのゴールで勝利が掴めれば、浮上のキッカケを掴むことができるだろう。

◆FWラファエル・シルバ(浦和レッズ)
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▽浦和の注目選手は先発が予想されるラファエル・シルバだ。今シーズンはリーグ戦で6試合に出場し6得点。ACLでは4試合で3得点と、持ち前の得点力を遺憾なく発揮している。昨シーズンはアルビレックス新潟でプレーしていたが、大宮戦で1得点を記録。スピードと得点力を生かし、自身初の“さいたまダービー”でチームを勝利に導けるか。

◆主導権は浦和に、大宮は粘り強さを見せて1発で仕留められるか

▽チーム状況を考えても、試合の主導権を握るのは浦和になるだろう。とはいえ、様子を伺うこともしないはず。立ち上がりからゴールを目指して圧力をかけてくるに違いない。強力な攻撃陣が手を緩めることは考えにくく、今年は確実に仕留めに行くスタイルを見せている。早々に得点を奪い、より主導権を握りに行くだろう。

▽対する大宮は、やはり守備から入る展開になるだろう。前節のG大阪戦で大量6失点。前掛りになりバランスが崩れたところをことごとく狙われていた。今シーズンの大宮にとっては見慣れた展開でもあり、相手ゴールに迫りながらも得点が奪えず、先制を許して前掛りになったところ突かれて失点を重ねている。浦和の攻撃陣を乗らせてしまうと止めることは難しいため、まずはしっかりと守備から入りたい。

▽浦和は得点力が目立っているが、今シーズンはここまで6試合で失点を喫している。取られても取り返し、突き放すという展開の浦和。大宮としては、失点を抑えながら、1発で仕留めることができれば勝機を窺えるだろう。現在の置かれている状況を超えた戦いになるであろう“さいたまダービー”。15時に大宮のホーム・NACK5スタジアム大宮でキックオフを迎える。