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俳優の長谷川博己が主演するTBS系日曜劇場『小さな巨人』(毎週日曜21:00〜)が、初回の平均視聴率13.7%、第2話13.0%と好調だ(関東地区、ビデオリサーチ調べ)。このドラマは、謎解きを重視した本来の警察ドラマとは一線を画した、警視庁と所轄の確執、警察内部の戦いを克明に描く警察エンターテインメント。日曜劇場初主演の長谷川が、捜査一課の刑事として捜査一課長を目指していたが、所轄へ左遷され出世街道から外れてしまう主人公・香坂真一郎として、迫真の演技を見せている。

完全オリジナルの同作を手掛けているのは、『半沢直樹』『ルーズヴェルト・ゲーム』『下町ロケット』など、TBSが誇る日曜劇場の名作を生み出してきた伊與田英徳プロデューサー。今回、伝統ある日曜劇場で長谷川を主演に起用した理由とは? また、香坂の左遷により態度を変え、対峙する関係となった元部下・山田春彦役の岡田将生の起用についても、伊與田氏に話を聞いた。

――まず、長谷川さんを日曜劇場の主演に抜てきした理由を教えてください。

長谷川さんとは以前からずっとお仕事したいと思っていたんです。よく長谷川さんの舞台を見ていて、その頃からご一緒したいと思いながらなかなかタイミング合わず、今回オファーしたら見事受けていただくことができました。

――日本アカデミー賞で最優秀作品賞に輝いた映画『シン・ゴジラ』で主演を務めたことで昨年注目を集めました。タイミング的にもバッチリだったのかなと。

そうですね。それも0ではないですが、彼とは本当にずっとご一緒したいと思っていたので、そのタイミングが合ったというのが一番ですね。

――長谷川さんの舞台を見られて、伊與田さんが感じた魅力とは?

今でもそうですが、長谷川さんは透明感がある。そして、透明なようでありながらしっかり骨もある。そこに魅力を感じました。

――長谷川さんとのやりとりで印象に残っているエピソードは?

実際の警察官にお会いしたいとおっしゃって、なかなか現役の方にお会いするのは難しいのですが、卒業したばかりの方に会っていただきました。根掘り葉掘りというより、いろいろなお話をしながら、警察官の空気を吸っていただいたという感じでしたね。そうやって役作りに向き合っている姿を見て、しっかり積み上げていく方なんだなと思いました。

――左遷という挫折を味わいながらも、自分の"正義"を信じて"悪"と対峙していく香坂ですが、主人公像をどのように作り上げていきましたか?

真実を突き止める、罪を犯した人を許さないといった、警察官の方たちが持っている正義の気持ちはちゃんと表現した方がいいんじゃないかと考えました。それは、長谷川さんにも受け取ってもらっていると思います。

――実際に仕上がった映像で長谷川さんの演技を見て、いかがですか?

やはり、透明感の中から出てくる芯の強さがうまく相まって、よかったなと思っています。

――そんな長谷川さん演じる香坂と、ほかの出演者との1対1のやりとりがとても見応えがあります。特に、岡田将生さん演じる元部下の山田春彦とのバトルは見入ってしまいます。

香坂と山田のバトルは、ここからじわじわといきますよ。2話の山田も憎たらしいなぁって思いましたね(笑)

――長谷川さんと対峙する相手役に岡田さんを起用した狙いは?

岡田君とも一度やってみたかったというのが根本にありました。そして、いろいろ設定を考えていく中で、左遷されて所轄に追いやられた人が自分の部下と戦ったらおもしろいかなというのをぼんやり考えたときに、岡田君しかいないなと頭に浮かんだんです。岡田君も透明感がありますよね。顔もきれいで、そして芝居がうまいなと。

――岡田さんは好青年というイメージだったので、このキャスティングは意外だなと思いました。

好青年ですよね。役も好青年な役が多い印象で、周りからも意外だと言われました。その意外な一面が引き出せたとするとよかったなと思います。

――最初から意外性を狙っていたわけではないんですね?

そうですね。山田だけでなく香坂やほかの人たちも含めて、この人はいい人、この人は悪い人というのではなく、人間の中にはいいところと汚いところがある。その出し入れなのかなと。香坂自身も正義を信じていくんだけど、それがすべてではないという感じにしたいと思っています。もちろん正義の部分を前に出しますが、人の裏をかいたり、人間臭さもあった方がいいと思っています。

――そして、香坂の最大の敵として立ちはだかる捜査一課長・小野田義信役に香川照之さん。日曜劇場にはずせない存在ですね!

本当に感謝感謝です(笑)

――小野田の本性はこれから出てくるんだろうなと、今後の展開がとても気になります。

今回、香坂が立ち向かう壁として君臨していただいてるんですが、一人の人間としてどういう人なのか、香川さんといろいろと話をしました。これまでにどういう苦労をしてきたのか、高卒で捜査一課長に本当になれるのか、私たちの方でヒアリングした警察の方たちの情報を香川さんにもお伝えして。香川さんは、エリートなんだけどもすべてがエリートではない…そんなところを一生懸命出したいとおっしゃってくれていて、そこはうまく出ているんじゃないかと思いますね。

――香坂が異動先の所轄で同僚となる安田顕さん演じる渡部久志とのシーンも熱いですね! そして、渡部のキャラクターが際立っています(笑)

安田さんは本当にすごいですよね。普通にしていればかっこいいんですよ! でも、クセのある役を演じるのがうまいんですよね。

――髪の毛がボサボサだったり、「匂います」と指摘されたり、かなりインパクトがありますが、どのように作り上げたキャラだったのでしょうか?

安田さんが所属するTEAM NACSの舞台では、みんな本当にオナラするんですよ。みんなのオナラの音を録ってそれで歌を作ったり、くだらなくてこれが面白いんだ! それで、今回もなんか匂うといいなと。所轄にああいう人がいたらいいなと思ったんですよね。勘でしかないんですけど(笑)