今夜「ボク、運命の人です。」修二と彰から12年、むしろ亀と山Pに運命を感じる

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「どうしてこんなに女運が悪いか教えて欲しい? それはね、出会うべき運命の相手がちゃんといるからだよ」
ある日突然、自称・神様が現れて、自分の運命の相手を教えてくれたら――しかも、その相手と結婚して生まれた子どもが、30年後には地球の危機を救う救世主になると神は言う。
えと、ちょっと何を言ってるのかわかりません……。


「ボク、運命の人です。」1、2話


4月15日からスタートしたドラマ「ボク、運命の人です。」(日本テレビ系/毎週土曜夜22時〜放送)。「野ブタをプロデュース。」修二と彰で一世を風靡した、KAT-TUNの亀梨和也と山下智久のコンビが12年ぶりに復活。
当時は高校生役を演じていた彼らも三十路を迎え、自称・神と独身サラリーマン役で復活するとは。こんな未来を誰が想像しただろう。

亀梨演じる独身サラリーマン正木誠は、ウォーターサーバーの販売会社で働く営業マン。この春、静岡営業所から謎の人事異動で東京にやってきた。爽やかな風貌からは想像がつかないほど女運が悪く、家に遊びにくるはずの彼女は美人局の容疑で逮捕された。イケメンでも女運がいいとは限らないか。

「いっくよー!デンッ、神だよ!」
随分と軽いノリで誠の前に現れた自称・神。謎の男を演じるのは山下智久。これまた素敵な男性だが、左耳にピアスを光らせ、大切な運命の話も軽い口調で伝える。こんなおしゃれでフランクな神様、見たことない。

「なんか俺、悪いことでもしたんですか…前世とかで、女の人に恨まれるようなひどいことをしたんですかね…」
たくさんの女性ファンがいる亀梨くんとは対照的に、またしても彼女に裏切られた誠。神の前で泣いた。

「どうしてこんなに女運が悪いか教えて欲しい? それはね、出会うべき運命の相手がちゃんといるからだよ。だから運命が邪魔をして正しい道へグッと戻そうとしてるってワケ」
なるほど、運命じゃないからうまくいかないのか。
テキトーなように見えてさらっと口にする言葉が沁みる。薄いカーテンから差し込む夕日は後光のようで、山Pはやっぱり“人類のキセキ”だ。

「運命の人!」と差し出された写真には湖月晴子(木村文乃)の姿。誠の会社と同じ階にあるマーケティング会社で働いている。二人は壁をはさんで背中合わせに座っていると神はいう。
子どもの頃、海で砂のトンネルを作って遊んだ女の子、大学入試で鉛筆を貸してくれた後ろの席の人、初詣に写真に写る通行人も全部晴子だった。運命を裏付ける証拠を次々に示していく……これが神様か。

「ボクが運命の人なんです」不器用な誠は玉砕


そう言われてみれば記憶がつながるもので、野球の県大会予選で声をかけてくれた子も、コンサート会場でスタンディングオベーションをしたのも晴子と誠だけ。営業に行けば偶然、晴子の父親に気に入られて受注。
これが普通の恋愛ドラマだったら「そんな偶然あるかっ!」とヤジを飛ばすころだが、運命だからしょうがない。

ニアミス続きだった人生も、とうとう晴子とエレベーターで二人きりに。ついに運命の相手と接触した。
「あのっ!驚かないで聞いてください。あなたは僕の運命の人らしいんです」
「最初は僕も信じられませんでしたけど、そいつの話を聞いているとあながち嘘とも思えなくて……」
突然話しかけられて顔が引きつる晴子。
そりゃそうだ。

「そいつって誰ですか?」
「神です!神と名乗る……男です」
警備員に取り押さえられる誠。
やっちゃったなぁ……。
数々の証拠に納得したのか、神の言葉を信じた誠。これまで素直すぎることが仇となって不運を招いていたのではないか。

運命の人だけに、行く先々でやたらと出くわすこのドラマ。
営業で田舎の方へ出かけた時も、ローカル線の駅でばったり。
受験の時に借りた鉛筆、25年前に砂遊びをした写真と証拠を見せる誠。
「(今までの恋愛が)うまくいかなかったのは運命の相手じゃなかったからなんです」
神の受け売りもいいとこだ。そして最後にキメ台詞、
「大変お待たせしました、僕があなたの運命の男です」

一生に一度でいいから亀梨くんに言われてみたい言葉だけど、晴子は「気持ち悪いです、本当に気持ちが悪いです」
ですよねぇ。

「運命っていうのはね、結婚した時に初めてこれが運命だったんだってわかるものなの」
キラキラ系OLの同僚、三恵(菜々緒)に言ったように、晴子は易々と運命を信じるタイプではない。作戦を変えないと地球が危ない……。
神様から教えてもらった運命の人でさえ、こうもすれ違うわけだから、運命じゃない恋愛で落ち込みすぎるのもよくない。

さて、気持ち悪がられても進展を見せた2話。
彼女のために使うお金を、自分の努力で稼ぐべし、という神のアドバイス通り仕事に奔走。最終的に500円しか残らなかったけれど、雨やどりをする彼女のためにビニール傘を買った。誠と晴子の初めてのまともなやり取りだ。
使わない高価なプレゼントより、必要な時に必要なものを差し出せる人もステキ。

家に帰ると部屋の飾り付けをしていた神様。壁に天狗のお面、エンジ色のカーテン……とにかくダサい。
(そういえば、山Pは月9ドラマでもセンスの悪い飾り付けをしていた)

どうせこうなるならば、先に教えてくれればいいのにと誠がこぼすと、
「先に教えてもああはならないから。君の努力あってこその運命だから」

修二と彰から12年ぶりのドラマ共演、そして主題歌「背中越しのチャンス」の発売と、現時点では誠と晴子より、むしろ亀と山Pに運命を感じている。

晴子の高校の同級生で、誠も野球の試合で対戦した定岡(満島真之介)が登場した2話。人生最大のモテ期を迎えた定岡が現れたことで、焦りはじめる誠。ただでさえ晴子との関係が危ういのに、3話は嫌な予感しかしない……。

(柚月裕実)