28日、韓国・聯合ニュースによると、「セウォル号船体調査委員会」がセウォル号事故当時の船体の急激な航路変更を解明する鍵とみられていた針路記録装置を見つけることに失敗した。写真はソウルにある犠牲者の追悼施設。

写真拡大

2017年4月28日、「セウォル号船体調査委員会(船調委)」がセウォル号事故当時の船体の急激な航路変更を解明する鍵とみられていた針路記録装置(コースレコーダー)を見つけることに失敗した。船調委は2014年に韓国南西部の珍島(チンド)沖で発生した旅客船・セウォル号の沈没事故真相解明を目指し今年3月28日に発足した組織だ。韓国・聯合ニュースが伝えた。

船調委は、コースレコーダーの捜索に必要な事前作業として、26日から28日の午前まで操舵室にたまった残骸の除去作業を行ってきた。当初、船調委はコースレコーダーの存在を把握した後に専門業者の支援を受けて回収する計画だった。船調委の関係者は「障害物を除去した後、図面上で存在すると推定していた場所を捜索したが発見できなかった」と説明した。

コースレコーダーは船舶の針路を時間経過とともに自動的に記録する装置で、記録紙の上にジャイロコンパスの示す針路を連続的に記録することができる。今までセウォル号の航跡は、外部レーダーによって位置・針路・速力などを把握する船舶自動識別装置(AIS)の記録に頼るしかなかった。一部AISの記録の信頼性に疑問が残る中、船調委はコースレコーダーがAISの情報不足を埋めることができると考えていた。コースレコーダーの発見に失敗したことで、セウォル号の沈没原因究明が、より困難なものになるとみられている。

この報道に対し、韓国のネットユーザーからは「紙の記録だから、もうなくなっていても不思議ではない」とする意見や「最初からコースレコーダーを設置していなかったということも考えられる」とする意見の他に、「なかったのではなく、隠ぺいしたのではないのか?」「船体引き揚げ作業中に重要な情報を抜き取ったとか?」「何か疑わしい」など、捜査に対する疑問の声もあった。(翻訳・編集/三田)