「夫婦デート」の願望が強いのは夫? 妻?

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手をつないで歩く老夫婦を見て、いいなぁとあこがれを抱く人は多いのでは? 夫婦デートは、気分転換になるほか、夫婦の絆も再確認できるいい機会ですよね。今回は夫婦デートの効果とおすすめスポットについて既婚男女にとったアンケートと夫婦仲コメンテーター・三松真由美先生の解説を元に紹介します。

■夫婦デートに対する本音&実態

◇(1)「夫婦デート」している夫婦の割合

まず初めに、夫婦デートに対する本音や実態について探っていきましょう。マイナビウーマンが既婚男女406名を対象に実施したアンケートによると、なんと6割もの夫婦がデートをしていることがわかりました。(※1)

Q、パートナーとデートをしていますか?

はい……60.3%
いいえ……39.7%

☆頻度

続いて「デートする」と答えた男女に、デートの頻度を聞いてみました。

Q、デートする頻度をお教えください。

1位:週に1回……32.7%
2位:1カ月に1回……24.9%
3位:半月に1回……15.9%
4位:2〜3カ月に1回……14.7%
5位:4〜5カ月に1回……4.5%
※6位以下省略

頻度でもっとも多かったのは「週に1回」が32.7%、ついで「1カ月に1回」24.9%、「半月に1回」が15.9%でした。「週に1回」「1カ月に1回」を合計すると約6割にも及ぶことから、夫婦デートをするカップルは割と頻繁にデートをしていることがわかりました。

☆夫婦デートの内容

続いてどんなデートをしているのか調査したところ、「週に1回」と回答した人たちは「日帰り温泉や、買い物、公園など、自然を満喫したりのデートとかをする」(38歳/その他/その他)、「デートと言えるほどでもないですが、毎週土曜日は2人で外でランチを食べてお店を見て回ったりしてブラブラする」(33歳/その他/専門職)など、近場で食事や散歩に出掛ける人が多いことがわかりました。

1カ月に1回と回答した人たちは、近場デートのほか、「遠くの公園にお弁当を持ってピクニック。ポケモンGOが流行ったのをきっかけにはじめた」(38歳/アパレル・繊維/事務系専門職)、「暖かい季節はサイクリングやキャンプなどのアウトドアデートも」(36歳/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)といった具合に、1カ月に1回のデートとあって少し遠方へ出かけるデートをしているようです。

全体的にはデートの頻度にかかわらず、ショッピング・デートをする人がとても多いことがわかりました。

◇(2)「夫婦デート」願望が強いのは夫? 妻?

一方「夫婦デート」をしていないと答えた既婚男女160名に、「パートナーとデートをしたいですか?」と本音を聞いたところ、男性の過半数が「したい」と答えたのに対し、女性は65.8%が「したくない」と答え、夫と妻でデート願望に差があることがわかりました。

Q、パートナーとデートをしたいですか?

<男性>

はい……52.4%
いいえ……47.6% (※2)

<女性>

はい……34.2%
いいえ……65.8% (※3)

男性で「したい」と答えた人の意見としては「2人だけでしばらく出かけていないので、昔のように出かけたい」(36歳/情報・IT/技術職)、「たまには子ども中心の生活から離れて息抜きをしたい」(34歳/医薬品・化粧品/営業職)、「いつまでも恋愛時期と同じ気持ちを忘れたくないから」などがありました。

女性で「したくない」と答えた人の意見としては「2人で出かけても会話が続かない気がする」(39歳/商社・卸/秘書・アシスタント職)、「他の人とのほうが楽しいし、出先でケンカするのも微妙なので」(35歳/学校・教育関連/事務系専門職)、「いまさら感があるから。子どもも一緒のほうがいい」(32歳/学校・教育関連/事務系専門職)などがありました。

■夫婦円満の秘訣? 「夫婦デート」の効果

夫婦仲コメンテーター・三松先生によると、「夫婦デート」をしている夫婦はしていない夫婦よりも、円満度が高いのだとか。夫婦デートの効果について詳しく教えてもらいました。

◇(1)脱・倦怠感

「環境を変えたらなんだか気分も変わった……」そんなが経験誰しもあるのではないでしょうか? 人は飽きる生き物です。慣れ親しんだわが家は落ち着き心地がいいでしょうが、落ち着くということは=緊張感に欠ける状態とも言えます。

結婚生活は日常の連続です。3年4年5年……と続けば「男と女のビビッドな関係性」が薄れてゆくのは仕方ないでしょう。夫婦デートは、そんな緊張感のなくなった2人の関係性に「刺激や新鮮さ」を取り戻すカンフル剤となります。マンネリ化しつつある夫婦はぜひ夫婦デートを取り入れ「非日常感」を取り戻しましょう。

◇(2)相手の魅力を再確認

夫婦デートはお互いの魅力を再確認する機会にもなります。たとえば普段はジャージやスウェット姿の旦那も、デートとなればバシっと決めてくるはず。女性も同様です。服装やメイクなど、普段とちがった姿を見せるだけでも新鮮ですが、「かっこいいなぁ」「キレイだなぁ」とお互いを見直すキッカケにもなります。「惚れ直しちゃった!」なんてこともあるかもしれません。

◇(3)お互いの役割を再確認

夫婦の役割やお互いの必要性を再確認する機会にもなるのが夫婦デートです。ドライブデートでは、夫が運転、妻がナビゲーター、レストランデートでは夫がエスコート、妻がワインをチョイスする、といった具合に男の役割・女の役割を当てはめるとお互いの魅力と必要性が浮かび上がってきます。すっかり家族となってしまった相手の「性」を改めて意識することで、「異性関係」だったときのときめきが蘇えります。

■夫婦デートのポイント

せっかくの夫婦デートなのに、相手は夫(妻)だからと、気を抜いたファッションになっていませんか? ここからは夫婦デートを楽しむコツや夫婦デートでパートナーをガッカリさせてしまうNG行動について紹介します。まずは夫婦デートを楽しむコツについて、三松先生のアドバイスを見ていきましょう。

◇(1) オシャレをする

夫婦デートは日常の延長ではなく「ハレの場」だと意識しましょう。よって、普段と同じ格好はNG。少しでもいいのでオシャレすることが大切です。お互い普段は着ない洋服を着て相手をドキドキさせてみて。

◇(2)知らない・行ったことのない場所へ行く

夫婦デートの目的は脱日常です。そう聞くと「海外旅行」を想像する人もいるかも知れませんが、お金をかけなくても脱日常はできます。たとえば2人とも降りたことがない沿線の駅に降りてみたり、知らない街を半日かけて散策するなど……それだけで小旅行に来た気分になれます。

◇(3)デートで何をするか決める

デートの前にはあらかじめ「今日はおそろいのお茶わんを買う」「今日はこの街にあるおいしそうなパン屋を探す」といった具合に何をするのかも決めておきましょう。目的なくデートをするよりがぜんモチベーションが上がります。何をすればいいか決められない……という人は、新しい店やおいしいものなど“発見”をテーマにすればいいでしょう。

また、共通の目的があると2人の関係性はぐっと近づきます。そこで陶芸体験や不動産セミナーなど、2人で何かをするデートもおすすめです。夫婦喧嘩が絶えないカップルは「思い出の場所巡り」もいいですね。そこにはいい思い出しかありませんから、負の感情が薄れる効果も期待できそうです。楽しいデートは夫婦間にたまった嫌な感情を解消してくれます。「いまさらデートなんて……」と言わずにどんどんデートに出かけてください。

◇(2)夫婦デートでのNG行動

続いて夫婦デートを盛り下げるNG行動を紹介します。既婚男女406名にデート時にパートナーにされたらガッカリする行動について教えてもらいました。(※1)

★(1)文句を言う

・「つまんない顔をされる。文句ばっかり」(女性/27歳/医療・福祉/専門職)

・「特に自分が計画したデートプランに対して文句を言う」(男性/37歳/機械・精密機器/技術職)

★(2)オシャレ感のない服装や身だしなみ

・「服装が普段自宅で着ているジャージやおっさんサンダル」(女性/37歳/その他/事務系専門職)

・「女を捨てたような行動。すっぴんとか、ヨレヨレの服装とか」(男性/35歳/電機/技術職)

★(3)面倒くさそうな態度や発言

・「楽しくなさそうな態度や、せっかくのデートなのにちょっと並んだり、ちょっと歩くことなどを面倒がられたり、嫌がられたりしたらガッカリする」(女性/39歳/医薬品・化粧品/事務系専門職)

・「面倒くさがって家に帰りたがったり、友だちと遊びたがったらガッカリする」(女性/34歳/その他/販売職・サービス系)

★(4)節約しすぎる

・「あまりにも節約しすぎる。早く帰宅したがるなど」(女性/25歳/その他/事務系専門職)

・「お金をケチる。人混みにイライラする」(女性/35歳/その他/秘書・アシスタント職)

★(5)スマホに夢中になる

・「スマホをいじり続けてる場合には注意する。それでもやめないときはムカつくけど、すぐにやめるようであればなんとも思わない」(男性/34歳/その他/その他)

・「スマホばかり見ていたり、会話がないこと」(女性/36歳/印刷・紙パルプ/クリエイティブ職)

文句を言ったり、面倒くさそうな言動をしたり、スマホばかりいじっているなど……。コメントで挙がった行動はどれも相手への配慮がなかったり、デートの雰囲気を壊すものばかり。せっかく夫婦デートをするなら、お互いに「楽しもう!」という気持ちと相手への思いやりは欠かさないようにしたいですね。また、無理のない範囲でプチぜいたくすることもデートを盛り上げるには必要です。この日ばかりは家計のお財布を気にしないで◎。

■夫婦デートでおすすめのエリア(都内)

最後に夫婦デートで行きたいおすすめのエリアを紹介します。夫婦デートをする! と回答した既婚男女245名に教えてもらいました。(※4)

◇(1)新宿

・「新宿ですね。いろいろ買い物もできますし、映画館もありますし、自宅から便利な街」(女性/39歳/小売店/事務系専門職)

・「新宿。公園や飲食店、ホテル、商業施設が充実しているので」(女性/25歳/その他/事務系専門職)

◇(2)吉祥寺

・「吉祥寺。街並みがオシャレで、ショッピングスポットや映画館が多い」(男性/35歳/団体・公益法人・官公庁/その他)

・「吉祥寺の商店街。おいしいものもあるし、見てて楽しいから」(男性/34歳/電機/技術職)

◇(3)浅草

・「浅草でおいしいものを食べながらぶらぶらする」(男性/34歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)

・「浅草がおすすめです。食べ歩きしたりお詣りしたり楽しめるから」(女性/33歳/不動産/営業職)

◇(4)お台場

・「お台場だと買い物ができて遊べて、散歩などもできるのでおすすめ。また、歩いていろいろなショッピングモールを回れるので、一日いても飽きない」(女性/28歳/小売店/販売職・サービス系)

・「お台場の大江戸温泉物語。足湯に入りながら話をして、また時間を決めながら内風呂に入り、待ち合わせする。浴衣も非日常でいい」(女性/38歳/医療・福祉/専門職)

ショッピングや食事、映画や散策など、いろいろな施設が充実しているエリアやスポットが挙がりました。一箇所でたくさん遊べることで、移動時間をとられる心配もありません。ぜひ週末の夫婦デートの参考にしてみては。

■まとめ

一緒に暮らす時間が長くなると、パートナーに対してトキめくことも少なくなるでしょう。なかには相手への感謝の気持ちや思いやりを忘れてしまった人もいるのでは? 夫婦デートはそんな2人が男女だったときを思い出させてくれるカンフル剤です。まずは月に1回でもいいので、夫婦2人で出かける時間を作ってみてはいかがでしょうか。お互いを見直す機会になって、よりすてきな夫婦になれるかもしれませんよ。

(監修:三松真由美、文:ファナティック)

※画像はイメージです

(※1)
マイナビウーマン調べ
調査日時2017年4月11日〜2017年4月13日
調査人数:406人(22歳〜39歳の既婚男女)

(※2)
マイナビウーマン調べ
調査日時2017年4月11日〜2017年4月13日
調査人数:82人(22歳〜39歳の既婚男性)

(※3)
マイナビウーマン調べ
調査日時2017年4月11日〜2017年4月13日
調査人数:79人(22歳〜39歳の既婚女性)

(※4)
マイナビウーマン調べ
調査日時2017年4月11日〜2017年4月13日
調査人数:245人(22歳〜39歳の既婚男女)