クレイジーな演出がさく裂! (C)2015 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED

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 カーチェィス映画の決定版ともいえる大ヒットシリーズ最新作「ワイルド・スピード ICE BREAK」の公開を記念し、米Colliderが「最高のカーチェイス12選」と題して特集を組んだ。

 同サイトのライターらがスタントや演出など様々な側面から厳選した、映画史上最もクールなカーチェイス・シーンを誇る映画12本は以下の通り。

■「ブリット」(1968)
 ピーター・イエーツ監督、スティーブ・マックィーン主演による刑事アクションの名作。サンフランシスコの急な坂道を舞台に繰り広げられるカーチェイスは、音響効果と編集を巧みに駆使して観客をアクションの真っただ中に引きずり込む。

■「フィフス・エレメント」(1997)
 ブルース・ウィリス演じるタクシー運転手コーベンと、ミラ・ジョボビッチ扮する完全無欠の美女リールーが、入り組んだ路地から高層ビルの谷間まで、ありとあらゆる地形を網羅して繰り広げる型破りな追跡シーンは、SF映画史上最高のカーチェイスと言って間違いなし。

■「アンダーカヴァー」(2008)
 ニューヨーク市警による警護のもと、隠れ家に護送される途中でヒットマン一味に襲撃されるナイトクラブのマネージャー、ボビー(ホアキン・フェニックス)。アクションを追う代わりにフェニックスの表情に焦点を絞ったジェームズ・グレイ監督の演出が、地味ながらも緊迫感を煽るいぶし銀のカーチェイス。

■「フレンチ・コネクション」(1971)
 ジーン・ハックマン演じるニューヨーク市警の刑事“ポパイ”ことジミー・ドイルが繰り広げる高架線下のカーチェイスは、ご存知映画史に残る名場面。地面をなめるようなローアングルで捉えたウィリアム・フリードキン監督のカメラワークも秀逸。

■「L.A.大捜査線/狼たちの街」(1985)
 今では見慣れたフリーウェイを逆走するカーアクションを初めて試みたことで有名な本作だが、忘れてはならないのが走る列車を追って線路をまたぎ、干上がった川床へと疾走する4分間にわたる珠玉のカーチェイス。前述の「フレンチ・コネクション」と同様、フリードキン監督のセンスが冴え渡る臨場感とリアルさ満点のカーチェイスは必見だ。

■「ブルース・ブラザース」(1980)
 行く手にあるもの全てをぶっ壊して突っ走るカーチェイスは、痛快さの点で右に出るものなし。中でもジェイク(ジョン・ベルーシ)とエルウッド(ダン・エイクロイド)のブルース兄弟が、無駄口をたたきながらショッピングモールを走り抜ける場面は爆笑必至。

■「RONIN」(1998)
 ロバート・デ・ニーロとナターシャ・マケルホーンの切羽詰まった表情を巧みに織り交ぜた、混乱と緊迫感マックスのパリ街中でのカーチェィスは、ジョン・フランケンハイマー監督の真骨頂と言える名シーン。

■「重犯罪特捜班 ザ・セブン・アップス」(1973)
 「ブリット」「フレンチ・コネクション」の製作を手がけたフィリップ・ダントニ製作・監督による刑事アクション。音楽を一切使わず、ハンドルを切る音やタイヤが地面をこする音など効果音だけでつづった、クライマックスの10分を超えるカーチェイスは圧巻の一言。

■「マトリックス リローデッド」(2003)
 エフェクトも含め、作品そのものとしての出来は改善の余地ありと言ったところだが、死体から死体へと飛び移るエージェントや車自体が武器に変わるといった、「マトリックス」の世界ならではの斬新なアイデアは健在。シリーズ3部作で唯一のカーチェイスという点でも要注目だ。

■「ロジャー・ラビット」(1988)
 複雑なカーチェイス・シーンは実写版でも大変。まして当時はまだ技術的に今ほど進歩していなかったことを考えると、アニメーションと実写の合成でカーチェイスを見事に描いてみせただけでも奇跡と言えるだろう。

■「ザ・ドライバー」(1978)
 名匠ウォルター・ヒルの映像作家としての力量が全編に冴え渡る犯罪サスペンスの傑作だが、特筆すべきは何と言ってもダイナミックでリズム感あふれるカーチェイス。ライアン・オニール演じるプロの逃げ屋があらゆる運転テクを駆使してパトカーの追跡を振り切り、強盗団を逃がす場面は、映画史上屈指のカーチェイス・シーンの1つ。

■「マッドマックス 怒りのデス・ロード」(2015)
 ある意味、全編カーチェイスでつづられる本作だが、中でも砂嵐の中で繰り広げられるチェイスシーンは圧巻。突風と砂と炎に巻かれて宙に舞い上がった車が次々と爆破されるシーンでは、実際のスタントとCGを巧みに融合させた、見た事もないほど大胆でスリリングな映像と共に、クレイジーな演出で知られるジョージ・ミラー節が炸裂する名シーンだ。