26日のルヴァンカップ・札幌戦で今季初出場を果たした松井。周囲の「ダービーに懸ける気持ち」はヒシヒシと伝わっている。(C) J.LEAGUE PHOTOS

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 大宮はJ1・8節まで勝利なしで、獲得した勝点は7節・清水戦(1-1)の「1」のみ。リーグ最下位に沈む、まさに苦境だ。そんななかで30日に迫った“さいたまダービー”。首位・浦和をホームに迎える一戦に、選手たちはどんな想いで向き合っているのか
 
 江坂任、大前元紀、黒川淳史、塩田仁史、清水慎太郎、松井謙弥をクラブハウスで突撃取材。まずは、26日のルヴァンカップ・札幌戦(1-1)で今季公式戦初出場を果たした松井、プロ2年目で徐々に出場機会を得始めた黒川の言葉をお届けする。
 
――◆――◆――
 
松井謙弥選手
 
――リーグ戦は1分7敗。ルヴァンカップを合わせても勝利がありません。
 
 今季公式戦で勝てていないので、チーム状態が良いとは言えません。ただ、そのなかでもルヴァンカップ・札幌戦はゴールを奪えた。前進しつつあるのかなとも感じています。上手くいかないなかで、「チームのために戦える選手がどれだけいるか」「苦境でどこまで踏ん張れるか」が重要です。
 
――自身の役割をどう考えていますか?
 
 とにかく声掛けをしていくこと。練習から常に試合をイメージしている選手はそれほど多いとは思っていなくて、球際での厳しさなどを求めていきたい。このチームは、もっともっとやれるはずです。
 
――30日の“さいたまダービー”は、最下位と首位という立場で戦います。
 
 ダービーでは、その時の順位はあんまり関係ないと思っています。数字的には離れていますが、そこまで左右されません。それにプロとしてやっている以上は、このシチュエーションに燃えない選手はいないでしょう。
 
――松井選手は“静岡ダービー”や“大阪ダービー”など、ライバル対決を多く経験しています。
 
 今まで経験したどのライバル対決でも、「絶対に負けられない」と思って戦ってきました。サポーターの方々の「ダービーに懸ける気持ち」はヒシヒシと感じます。
 
――やはり特別感がある?
 
 そうですね。地元ではありませんが(※編集部・注/松井選手は静岡県出身)、特別な試合だと考えています。今は大宮に所属して、大宮のために戦っている。やはり同じ県、同じ市にあるクラブには負けたくありません。
黒川淳史選手
 
――現状をどう受け止めていますか?
 
 この苦境を招いたのはプレーしている選手だと思っています。実際にピッチで戦っているのは僕たちなので……。もちろん「なんとかしたい」という気持ちは強くて、勝つために全力を尽くしていますが、なかなか上手くいっていないのが実情です。
 
――自身のパフォーマンスは?
 
 ミスが多い。自分としては「ミスの少なさ」が持ち味のひとつだと考えているのですが、それを出せていません。自分のところでボールを奪われるシーンも多いですし、気持ちの部分で圧されているのかもしれません。
 
――30日に“さいたまダービー”を迎えます。
 
 スタッフを含めて多くの人が話しているように、普段のリーグ戦とはまったく違った戦いになります。これを機にチームとして変わって、上昇気流に乗れればいいですね。
 
――昨季は怪我からの復帰を目指していて、「出られる」状況で浦和戦を迎えるのは初です。
 
 アカデミーからずっと大宮にお世話になっていて(※編集部・注/黒川はジュニアユースから大宮に所属している)、“さいたまダービー”には特別な想いがある。このクラブにいる以上、「浦和には絶対に負けられない」という気持ちです。
 
――出場できたら、どう貢献したい?
 
 前線の選手ですから、とにかく得点に絡むこと。それに加えて、守備の部分でしっかりと走りたい。出たいですね……。出場して、勝利に貢献したいです。
 
取材・文:古田土恵介(サッカーダイジェスト編集部)