「足跡」 1950年頃 発色現像方式印画 ソール・ライター財団蔵 (C)Saul Leiter Estate

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 2015年に劇場公開されたドキュメンタリー「写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと」で話題を集めた写真家、ソール・ライターの創造の秘密に迫る日本初の回顧展「ニューヨークが生んだ伝説 写真家 ソール・ライター展」が、東京・渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで4月29日から開催される。

 画家を志し1946年、ニューヨークへ渡ったライターは、1950年代には「ハーパーズ・バザー」「エル」「ヴォーグ」などファッション誌を中心に活躍するカメラマンになったものの1980年代に商業写真から退き世間から姿を消した。その後2006年、ドイツのシュタイデル社が出版した写真集「Early Color」により、1940年代から50年代に撮影されながら、長い間、日の目を見ることがなかったカラー写真の作品群が、世界の写真界に大きな衝撃を与えたその名が広く知られることとなった。

 同展は、天性の色彩感覚によって「カラー写真のパイオニア」と称されたライターの写真作品(モノクロ、カラー)、和紙に描いた絵画作品など、貴重な資料を含む200点以上を一堂に集めた日本初の回顧展となる。

 28日に行われた内覧会に合わせ、展覧会監修者のポリーヌ・ベルマール氏とソール・ライター財団の創設者マーギット・アーブ氏が来日。「日本で初めてソール・ライターの写真を紹介ができることをうれしく思う」(ベルマール氏)、「卓越した人物で、彼の話す言葉はユーモアに満ちていた。晩年に有名になっても、いつもと同じようにコーヒーを飲み、絵を描き、写真を撮る日々でした」と日本の美術を愛したライターの回顧展開催の喜びや写真家との思い出を語った。

 「ニューヨークが生んだ伝説 写真家 ソール・ライター展」は4月29日から6月25まで、Bunkamuraザ・ミュージアムで開催。ドキュメンタリー「写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと」DVDは発売中。