浦和レッズ(赤)の興梠慎三と北海道コンサドーレ札幌(白)の横山知伸【写真:Getty Images】

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 28日、日本サッカー協会審判委員会は、都内で「2017第2回JFAレフェリーブリーフィング」を開催。小川佳実JFA審判委員長、上川徹JFA審判委員会副委員長が出席し、レフェリングや判定についての理解を深めることを目的に、Jリーグやその他の試合であった事象についての説明がなされた。

 説明は実際の試合映像を使って行われ、扱われたシーンはコンタクトプレー、ペナルティエリア内の事象、オフサイドの有無、ハンドの有無などに及んだ。そのなかには実際の判定が正しい判定とは異なるものもあったが、同時にスローのリプレー映像を見てもなかなかわかりづらいプレーをレフェリーが正しくジャッジした場面もあった。

 たとえば浦和レッズ-北海道コンサドーレ札幌の一戦で興梠慎三がPKを獲得したシーン。この場面は、興梠が自らの足に引っかかって倒れたようにも見える。だが、実際にはわずかにコンサドーレDF横山知伸の足が興梠の左足に接触し、それによって興梠の足がもつれたことがわかる。この試合を裁いたレフェリーは、このコンタクトをはっきりと目視し自信を持ってPKを宣告していた。この判定は素晴らしいジャッジの例として取り上げられた。

 今季はJリーグの試合後に、クラブ担当者と審判サイドが意見交換をしている。そのなかで、あるクラブからは、「選手が今後より良くプレーできるように教育したい」ということで、「レフェリーの目線でどのようにプレーを見ているかについてもっと知り、もっと伝えたいと考えている」と言われたという。

 小川審判委員長は「良い判定をするには良いポジショニングが重要になる。良いポジションを取るためには、主審であればプレーを『読む力』がすごく大切」だとし、審判員へのフィードバックやトレーニング材料の提供などを充実させていきたいと語った。

(取材・文:中山佑輔)

text by 中山佑輔