中国メディアの新浪網や中国中央電視台は27日、新たに開発した戦闘機FC−1・梟龍の複座式モデルが同日午前、初飛行に成功したと報じた。写真はFC−1。

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中国メディアの新浪網や中国中央電視台(中国中央テレビ、CCTV)は27日、新たに開発した戦闘機FC−1・梟龍の複座式モデル(FC−1B)が同日午前、初飛行に成功したと報じた。すでに外国からの購入予約もあると伝えられている。

戦闘機FC−1の開発は1980年代半ばにさかのぼる。当時は米ソ冷戦が続いており、西側諸国はソ連と対立する一方で改革開放の道を歩み始めた中国に対して好意的で、米国も戦闘機開発に協力した。しかし89年の「天安門事件」で西側諸国の対中姿勢は一転し、軍事的支援を打ち切った。

そのため中国は、友好国であるパキスタンと提携し、パキスタン空軍が運用していた米国の戦闘機F−16に関連する情報を入手し、関係を修復したロシアの技術も導入してFC−1を開発したとされる。初飛行は2003年。FC−1の開発は主に中国が手掛けたが、資金や情報を提供したパキスタンとの共同開発とされた。パキスタン側の名称はJF−17、愛称はサンダー(Thunder=雷)。また2013年には改良型の生産が始まっている。

CCTVなどによると、複座式モデルのFC−1Bは練習機、実戦機のいずれとしても利用が可能で、軽戦闘機として空戦能力、対地攻撃能力が高い。また、国際市場において費用対効果に優れている。そのため、開発中にすでに、外国からの購入予約を得たという。

新浪網によると、FC−1Bが機体外部に搭載できる爆弾やミサイルなどの武器の重量は、FC−1の3600キログラムから25%増えて4500キログラムになり、マルチロール機としての能力が向上した。

中国メディアはFC−1Bの購入予約をした国を明らかにしていないが、これまでミャンマー、スリランカ、トルクメニスタン、ナイジェリアなどがFC−1購入への動きを見せたとされている。(翻訳・編集/入越)