【FC東京vs広島プレビュー】通算対戦成績では広島優勢…FC東京は契約の関係でピーター・ウタカの出場が不可

写真拡大

■FC東京 直前のルヴァン杯では主力選手を温存

【プラス材料】
 リーグ前節の新潟戦は「決して満足できる内容ではない(徳永悠平)」ものの、太田宏介が直接FKから今季初ゴールをマーク。セットプレーからの得点はチームにとっても自信となり、追加点を重ねて連敗を断ち切った。

 大久保嘉人は「終盤は、自分が(2トップから)トップ下に変わることで、前線の距離も縮まり、攻撃の形が作れるようになった」と、攻撃面での積み上げと手応えを話す。

 また、けがから明けた眷詬亮]困途中出場を果たし、その後、26日に行われたルヴァン杯では先発に復帰。前線へのフィードや、ゲームをコントロールする姿勢を含め、好パフォーマンスを発揮し、チームに明るい材料をもたらしている。

 このルヴァン杯磐田戦は、大幅にメンバーを入れ替えて臨んだこともあり、今節に向けてチームコンディションに不安はない。

【マイナス材料】
 ルヴァン杯磐田戦では、フレッシュなメンバーの活躍に期待がかかったが、1−3で敗戦。4月の公式戦5試合で1勝しか挙げることができず、チームとしての流れやサイクルは良い状態とはいえない。

 また、チームとしての狙いは、前線からアグレッシブにプレスをかけ続けることだが、コンパクトな布陣を保てなくなる時間もあり、その連動性に不安が残る。特に広島は、ボールの運び方にも特徴のあるチームだ。篠田善之監督は「広島はまだ1勝しか挙げられていないが、けがの選手が戻り、本来の広島らしさを取り戻している」と警戒。それに対して、いかに高い位置でボールを奪い、攻撃に転じられるかがカギになる。

 今節は、契約の関係でピーター・ウタカの出場が不可。接戦をモノにするためには、彼の欠場は大きなマイナスだ。

文:totoONE編集部

■サンフレッチェ広島 リーグ前節の仙台戦は粘りを見せて3−3のドロー

【プラス材料】
 リーグ前節の仙台戦は今季初めての3得点。しかもラストプレーで柴晃誠のゴールによって勝ち点1を奪い取る粘り強さを見せた。内容そのものも、3失点を喫した8分間以外は広島らしい緩急を使った試合運びが実現できていた。

 前半は徹底的にDFラインの裏へボールを出して工藤壮人と柏好文を走らせ、ラインの高さに影響を与えたことが後半のゴールラッシュを演出。特に柏は縦だけでなく効果的な斜めの走りを繰り返し、アシストというよりも自らゴールを狙うフリーランニングを見せつけた。この動きによってペナルティエリアの中に侵入する機会が多くなり、先制点へとつながったのだ。

 「こうすればチャンスがつかめる」という形のヒントを、ようやく掴んだ感のある広島。その手応えを強豪・F東京を相手に確かなものにしたい。

【マイナス材料】
 仙台戦ではわずか8分間で3失点。メンバーは違うがルヴァン杯の対神戸戦でも10分間で2失点、前半だけで4失点。一度崩れ始めると止まらない失点癖がつき始めた。

 もちろん個人のミスもあるのだが、どちらかというと組織に問題を抱えているのが気になるところ。人数が揃っているのに距離感やポジション取りが悪く、相手に寄せ切れないが故に、相手にとってはフリーでシュートを撃てているような感覚になっている。試合展開でも、相手のプレスをまともに受けてポゼッションがとれず、悪い形でボールを失うことも目立つ。新しい選手が多く、戦術の浸透に時間がかかっていることもあるが、短い時間の中でどれだけ是正できるか。

文:紫熊倶楽部 中野和也