「女囚セブン」剛力彩芽の棒演技をカバーする脚本と脇役の力

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 4月21日にスタートした深夜ドラマ「女囚セブン」(テレビ朝日系)が初回視聴率7.5%を記録した。主演を務める剛力彩芽はこの1年、深夜ドラマに出ずっぱりで、7.5%という数字はそれらのどのドラマよりも高い。

「この設定ならゴールデンタイムでもイイ線まで行けたのにもったいないですよ。このドラマの脚本担当である西荻弓絵は主演俳優に合ったキャラクター作りに定評があります。99年放送の『ケイゾク』(TBS系)では中谷美紀と渡部篤郎に、10年から始まった『SPEC』(TBS系)シリーズでは戸田恵梨香と加瀬亮に、虚実を織り交ぜた絶妙のキャラクターをあて書きして話題に。そのせいかどうか、2組の男女ともドラマが終わった後に恋人関係に進みました。15年放送の『民王』(テレビ朝日系)では菅田将暉と遠藤憲一の人気を不動のものにしただけでなく、高橋一生をブレイクさせました」(舞台脚本家)

 そして今回の剛力彩芽の役柄は“死んだ目をした無口な京都弁芸妓”という奇抜な設定。

「彼女の短所を見事に長所へと転じてさせていますね。表情の乏しさは“死んだ目”の暗さにつながり、少しでも表情が変われば注目が集まる。セリフの拙さは無口でカバーできるし、たまにしゃべればセンテンスの短い京都弁が飛び出てくるのでインパクトがある。そして脇を固めているのが芸達者な木野花、安達祐実、平岩紙、山口紗弥加の4人プラス艶気のある橋本マナミ、ヤンキー口調がハマッているトリンドル玲奈ですからね」(前出・舞台脚本家)

 このまま高い視聴率をキープできるかは、剛力自身の魅力にかかっている。