集中して仏像の下絵をなぞり描く「プチ写仏プログラム」で疲れ気味の心をリフレッシュ

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大阪市天王寺区の寺が連なる下寺町に、宿坊「和空下寺町」が、4月23日にオープンした。

【写真を見る】夕食・朝食ともに肉・魚を使用しないヘルシーな精進料理が味わえる

宿坊とは、神社仏閣の参拝者に向けた宿泊施設のこと。和空下寺町では、聖徳太子にゆかりの深い和宗総本山四天王寺をはじめとした、下寺町周辺の寺社の協力を仰ぎ、修行体験などを通して日本文化に触れられる。

近年、宿坊は海外からの神社仏閣への参拝客増加に伴い、関心が高まっている。その一方、厳しい修行のイメージから敷居が高く感じられてしまいがち。

和空下寺町では、宿坊や日本の寺社文化に興味のある、国内外の観光客に気軽に体験してもらうことで、現代人の心身の疲れをリフレッシュしてもらうのが狙いだ。

客室は畳敷きの低層ベッドを配置し、“和の安らぎ”と“洋の機能性”を両立させた和洋室タイプ。館内着は作務衣が用意されており、最新設備や宿泊に必要なアメニティも備えられている。また、1階にある「大広間」は、52畳もある学びと交流のスペース。修行などの各種文化体験を行う場所としても機能する空間になっている。

食事は、夕朝食ともに肉や魚を使用しない“精進料理”を提供。野菜や穀物を中心に作られるメニューは、低カロリーなのに栄養バランスに優れている。

宿泊時の体験プログラムとして、お寺カルチャーコミュニティ「フェリシモおてらぶ」とコラボした「プチ写仏プログラム」を用意。集中して仏像の下絵を写し描きすることで、心が落ち着き気持ちの切り替えもできるので、リフレッシュにも最適だ。

さらに、宿泊客は、施設周辺にあるお寺の仏前でお経を読む、“朝のお勤め”体験にも参加できる。早朝の清々しい空気の中、読経に耳を傾けながら祈りを捧げることで、心の洗われる時間を過ごすことができる。【関西ウォーカー編集部/スズキヒロシ】