写真提供:マイナビニュース

写真拡大

ラリタン・ジャパンは4月25日、PDUに組み込まれたオンボードコンピュータであるiX7 コントローラを搭載したデータセンターにおけるラック内のサーバや、ストレージなど機器に電源を供給するインテリジェントラックPDU(iPDU)の日本国内における販売を5月22日に開始すると発表した。同コントローラを搭載することで、同社のiPDUの新シリーズは、スマート管理機能が強化され、将来のデータセンターインフラニーズにも対応を可能としている。

iX7 コントローラ内蔵の新iPDUは、計算機能とメモリの拡大により新たな用途に対応し、IT機器で使用されている電気やデータセンターで利用可能な電力容量、ラックキャビネット環境の健全性に関するデータを収集・分析することができることに加え、従来以上にセンシングポイントやインフラデータ収集ポイントに対応しているという。

同コントローラの新機能対応として「冗長パワーシェアリング」「冗長ネットワークによる信頼性と接続オプションの拡大」「拡張されたカスケード接続機能、USB接続だけでなく、イーサネット接続、それらのミックス接続を実現」「使いやすい新HTMLユーザーインタフェース」「高解像度カラーTFTディスプレイ」の5点を挙げている。

冗長パワーシェアリングでは、データセンターキャビネットで一般的な二重化電源を活用する際、標準Cat5ケーブルを使用して、A系側およびB系側のiPDUのiX7コントローラー間を接続することができる。いずれかの電源に電源断などが発生した場合、片方のiPDUが両方のコントローラに電力供給を継続することで、入力電源断のアラートが即座に発信され、どちらのiPDUも接続が失われることがないという。

また、カスケード接続されている下流のデバイス(iPDUや環境センサーなど)への電力供給も維持でき、ダッシュボード上でも表示も失われることがないため平均修復時間(MTTR)とアップタイムの向上を可能としている。

冗長ネットワークによる信頼性と接続オプションの拡大については、冗長ネットワーク機能を備えているため、高可用性な接続とアクセスの幅が広がり、2つの異なるネットワークからiPDUに接続できるほか、モニタリングのみのアクセスなど、各ネットワークのユーザーアクセスと使用可能機能の許可を詳細に定義することも可能。

これにより権限のあるリソースが拡大し、電源のアップタイムと使用のモニタリングが効率化され、例えばローカルエリアネットワークへのアクセス権を与えることなく、iPDUへのアクセスや電力データを、別のネットワーク上のコロケーションプロバイダーに提供できるとしている。

拡張されたカスケード接続機能でUSB接続だけでなく、イーサネット接続やミックス接続を実現することに関しては、1つのイーサネットポートを共有することで、高価なIP接続ポートを含むネットワーク構築費用の節減が可能。最大8台まで可能なPDUのデイジーチェーン接続では、2つのUSBポートのいずれかを使用する方法、またはギガビットイーサネットポートを使用したカスケード接続方法から、接続方法の選択できる。

新HTMLユーザーインタフェースでは、Web GUIは応答性が高く、あらゆるデバイス、タブレット、デスクトップからアクセスが可能。加えて、新たにデザインされたダッシュボードには重要な情報をいつでも表示でき、iPDUの状態やキャビネットの電力消費の履歴を容易に把握が可能なほか、アラートや警告の状況もわかるため、迅速に対応して潜在的な電源障害を予防することができるという。

高解像度カラーTFTディスプレイは、iPDUが検知したアラートレベルに応じてディスプレイの色が変化するため、閾(しきい)値を超えているiPDUを現場で特定し、正確な電力情報を把握し、適切な対応を可能としている。

(岩井 健太)