小学生の親をドキッとさせる恐怖の言葉【シングルマザー、家を買う/64章】

写真拡大

<シングルマザー、家を買う/64章>

 バツイチ、2人の子持ち、仕事はフリーランス……。そんな崖っぷちのシングルマザーが、すべてのシングルマザー&予備軍の役に立つ話や、役に立たない話を綴ります。

◆小学生の親がいつも恐れていること

 小学生の子をもつ親の恐怖のひとつが、急に“明日、●●を持ってきてください”という状況に陥ることだ。

 もちろん、学校の先生は2、3日前に子供達にその旨を伝えているだろう。しかし、子供達はそんな大人の気遣い、知ったこっちゃない。うちの娘に関しては、布団に入り、もう寝るという瞬間に「そういえば明日、トイレットペーパーの芯を持って行くからね」と言い放つのである。

……百歩譲って、トイレットペーパーの芯ならいい。新品しかなくても、気が立った猫のようにペーパーの部分を巻き取り、芯を取り出せばいいのだから。しかし、夜中に算数のノートが欲しいと言い出したり、明日墨汁がいると言われたりしたところで、深夜に文房具やジャポニカが売っているようなお店は我が家の近くには存在しない。

 そうなるともうお手上げである。アマゾンのお急ぎ便でも、さすがに翌朝には届かない。さらに、車を持っていない私が寝静まった娘と息子を置いてまで買いに行くリスクを考えたら、明日はもうあきらめろと言うしかないのだ。ていうか、早く言ってくれよ……。

 毎回そんなことがあるたびに、私は口酸っぱく「学校で用意しろと言われた日にママに言いなさい」と言い続けてきた。娘はもう4年生である。足掛け3年は言い続けていたのだ。しかし、その効果もなく、ついに事件は起きた。

◆まさかの集金袋

 土曜日、日曜日と思い切り遊んだあと眠りについた娘は、日曜日の22時にムクッと起き、さっと集金袋を私に出してきた。そこには2440円と締切日が書いてある。締め切りは翌日の月曜日。赤いラインで、“その日に必ず釣銭のないよう持たせてください”とまで書いてある。

 おい。今22時だぞ。財布の中にはおろしたての1万円札。細かいお金はない。もうこれまで何度も何度も「直前に言うな」と言ってきた私は、ついに堪忍袋の緒が切れて、娘に「いま出されたってお金ないよ! なんでもっと早く言わないの!」と叱ったのだ。すると娘はしょんぼりした様子を見せながらも「はーい」とベッドに戻っていった。

 あれ、やけに素直に戻るな……。

◆娘が玄関で“闇取引”

 ちょっと違和感を感じたが、とりあえず家事をすませていると、静かに玄関のドアが開く音がした。そこには、忍び足で入って来たじいじが2440円を手渡している闇取引のような光景が!

「ちょっとまったぁぁぁぁぁぁ!」

 この時点で22時半にはなっている。どうやら、娘はみまもりケータイに登録してあるじいじにトイレから電話をかけ、2440円を持って来てくれと頼んだらしいのだ。じいじは孫にはなんでもしてあげるほど甘い。「それはかわいそうに」と思い、少ないお小遣いから出してくれたらしい。

 しかし、これでは娘は反省しない。

 どんなことがあっても、じいじに頼れば解決すると思われちゃたまらない。今後ボケていくだろうじいじからお金をもらうようなことになったら大変だ! 変な男にひっかかった娘から「じいじ〜、お金貸して〜」なんて言われたらホイホイ渡しそうなじいじも怖い。

 これは早く芽を摘まなくては! と思った私は、じいじに「孫のお願いでも何でもいうこときかないで! とくにお金はダメ!」と釘をさし、お金を返すと「ごめんよお〜。娘ちゃんが頼ってきたからさぁ〜」とバツが悪い顔をしつつ家に戻っていった。

◆小学生の切り替え力はスゴい

 そして私に思い切り怒られることを察した娘は、もうすでに顔が泣いている。私に「そこ座れ〜!!!」と言われ、ちんまり正座した娘に「何が悪いと思う?」と聞くと、