@AUTOCAR

写真拡大 (全5枚)

マツダCX-8 3列シートの新型SUV

連休前にマツダから大きなプレゼントが届いた。たった1枚の画像と1枚のリリースだが、その意味するところは大きい。

リリースの内容は、3列シート(乗員6名/7名)を採用する新型クロスオーバーSUV「マツダCX-8」を本年中に国内発売するというものだ。同時に公開された写真は、6名分のシートを備えたインテリア・イメージだけである。

注目点は、
・新世代商品初の3列シート車
・国内市場向けSUVの最上位モデル
・ミニバンのプレマシー/ビアンテ、海外で展開するCX-9との関係
という3点だ。

あわせて、CX-8のスペックも一部が公開されている。

・全長4900x全幅1840x全高1730mm
・ホイールベース:2930mm

・エンジン:SKYACTIV-D 2.2(新世代クリーンディーゼル)
・トランスミッション:SKYACTIV-DRIVE(6速AT)
・乗車定員:6名/7名

参考までに7人乗りミニバン「プレマシー」のサイズと比較すると、CX-8の方が
全長が315mm長い
全幅が90mmワイド
全高が115mm高い
と、その大きさがよく分かる。

プレマシー(定員7名)/ビアンテ(8名)しか選べなかったマツダ・ユーザー

SKYACTIVと魂動デザインを採用したモデルには、これまで3列シート車が存在しなかった。このため6〜7名分のシートを望む客層は、プレマシー/ビアンテを選ぶか、他メーカーを選ぶかの2択しかないという状況が続いていた。

そのプレマシー/ビアンテも、年内で生産を終えるという。これは、多人数乗用車についてはSUVで勝負するマツダの姿勢の表れにほかならない。

しかし、単に「ミニバンから手を引きSUV一本で」と考えるのは一面的なモノの見方に思われる。

オルタナティブプレミアム(もうひとつのプレミアム性)

CX-8のインテリア写真を見ると、北米で発売中のCX-9よりもスロープしたDピラーや独立した2列目シートに目を奪われがちだ。

しかし見逃してならないのは、最上位SUVという位置づけにしては、車内空間をラグジュアリー性一辺倒にしていない点である。

これは、北米で好評のCX-9に取り入れられた「オルタナティブプレミアム」という考え方に沿ったものであることを知ってほしい。

マツダが出会ったことのないカスタマーに向けて

新型CX-8は、国内向けSUVのフラッグシップであり、これまでマツダが出合ったことのない客層に向けた新商品だ。そうした大型のSUVに魂動デザインを適用するにあたり、マツダが取った方向性が “おごそかで品格のあるプレミアム” という新基軸である。

これは、無駄を削ぎ落すという美意識を込めたもので、加飾や派手な造形にたよらないプレミアム性、奇抜さよりも深みを重視したデザインを、大型SUVの顧客に問うものである。

さて、海の向こうで受け入れられたこの価値観。日本の皆様にはCX-8のインテリアはどう映るだろうか?