パイレーツの本拠地PCNパーク

写真拡大

■南アフリカ出身メジャーリーガーが誕生!

 26日、アフリカ大陸出身の選手が初めてメジャーリーグデビューを果たした。歴史的快挙を達成したのはパイレーツに所属する南アフリカ共和国出身のギフト・ヌゴエペ選手。本拠地PNCパークで上原浩治投手の在籍するカブス相手に途中出場した。

 記念すべき初打席の相手はメジャーでもトップクラスの好投手レスターだったが、初安打をマークした。特徴的だったのは周りの反応だった。打った本人は一塁ベース到達時に両手を叩いて喜びを表現したが、一塁ベースコーチがそれ以上に喜び抱きかかえるように祝福した。チーム全体も祝福ムードでアフリカ人選手初出場に加え初ヒットという快挙も達成した。

 ヌゴエペ選手は8年間マイナーリーグでの生活を余儀なくされていたが、ようやくメジャーの舞台で輝くことができた。次の打席では四球を選びきっちり塁に出て、今度は記憶だけでなく、一戦で活躍できることを首脳陣にアピールした。チームも6-5でカブスを下しヌゴエペ選手の出場に華を添えた形となった。

■なぜアフリカ選手は出てこないのか

 アフリカ系アメリカ人のメジャーリーガーがあふれる中、アフリカ大陸出身の選手が出てこないのには訳がある。ヌゴエペ選手の出身である南アフリカを始めとしてアフリカ大陸では野球よりもクリケットの方がメジャーだからだろう。

 ヌゴエペ選手の活躍により今後南アフリカで野球人口が増えることが期待される。元々の身体能力は高いので、いずれは第二、第三のメジャーリーガーが出てくることだろう。実際ヌゴエペ選手の弟、ビクターもパイレーツ傘下に属しており、兄のようにメジャーリーガーとなることを夢見ている。

■野球界にとって新たな歴史!

 ヌゴエペ選手の出場は野球界にとって新たな、そして大きな一歩になることは間違いない。先日行われたWBCで最終的に残ったベスト4はアメリカ、プエルトリコ、日本、オランダだ。北米、南米、アジア、ヨーロッパと言う構図となり、野球が世界中で行われているスポーツということが証明できた。

 これにアフリカが加わったらまさに世界中のスポーツだと言っても過言ではない。まだ1人のメジャーリーガーの誕生で気が早いかもしれない。しかしかつて野茂英雄投手が渡米してから日本人メジャーリーガーが続々誕生した例を思い出してほしい。1人が道を作ればどんどん溢れる傾向にあるのだ。

 WBCが存続するという意向も示された今、アフリカ出身選手が出現したのはタイミング的にもいい。野球がサッカーのように世界中で行われるスポーツとなる日も近いかもしれない。