トヨタ自動車が世界最大の自動車メーカーであることは誰もが認めるだろう。事実、2006年から2016年までの11年間、世界販売台数でフォルクスワーゲンにトップの座を明け渡したのは11年と16年だけだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 トヨタ自動車が世界最大の自動車メーカーであることは誰もが認めるだろう。事実、2006年から2016年までの11年間、世界販売台数でフォルクスワーゲンにトップの座を明け渡したのは11年と16年だけだ。

 しかし、どんな自動車メーカーにも言えることだが、トヨタは創業当初から世界のトップメーカーだったわけではない。中国メディアの今日頭条は24日付で、成長を目指す中国の自動車メーカーはトヨタから何を学ぶべきかというテーマについて論じる記事を掲載した。

 記事が、中国の自動車メーカーがトヨタから学ぶべきだと指摘したのは4つある。まず1つ目は「年輪経営」の考え方だ。年輪経営とは、樹木が着実に年輪を重ねつつ成長するのと同じように、企業も急成長を目指すのではなく、しっかり着実に成長していくべきだという考え方だと紹介した。中国では製造業であっても不動産投資や株式投資など財テクに走る企業が多く、また、国民性として「手っ取り早く儲かるビジネス」が人気となる傾向がある。こうした傾向を否定しつつ、本業で1歩1歩前進する姿勢を大切にすべきだと指摘した。

 2つ目はトヨタの飽くなき向上心だ。トヨタが成功を収めた要因の1つにトヨタ生産方式を指摘したうえで、さらに次世代車両技術「TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」を構築し、より良い自動車を製造するための努力を惜しまない姿勢こそ、中国企業が学ぶべき点であると論じた。

 3つ目は中国で砂漠化防止プロジェクトを実施することにより、企業としての社会的責任を担っている点、そして、4つ目は「出来ることを行う」のではなく「すべきことを行う」という考え方であると説明。この考え方はエネルギー・環境汚染問題に悩む現代社会において、燃料電池自動車「MIRAI」を開発したことにはっきり示されているという見方を示した。

 良い自動車を生み出せるのは良い企業だけだが、良い企業は成長に必要な確かな価値感や理念を有しているものだ。中国の自動車メーカーのみならず、中国企業はトヨタのメーカーとしての理念や考え方からも多くのことを学べるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)