30代後半頃から、生理にまつわる悩みが増え、なかでも「生理前の精神的症状」に悩む女性が多い。成城松村クリニック院長の松村圭子先生に話を聞いた。

●加齢とともにPMS症状が増えている?

30代後半頃から「前はそうでもなかったのに、生理前になるとイライラや情緒不安定が続いて毎日がつらい」と悩む女性が増えている。

これはいわゆるPMS(月経前症候群)にあたり、肌荒れや頭痛などの体調不良をはじめ、わけもなくイライラしたり、落ち込んだり悲しくなったりという精神不安定な状態が生理開始まで続くのが特徴だ。

「PMSは、ホルモンの変化に左右されやすい体質かどうかでも症状の出方が変わるため、一概にはいえませんが、ストレスがかなり大きく影響していると考えられます。特に現代女性はストレスの種が尽きず、よりPMSの症状が表れやすいのではないでしょうか」(松村先生 以下同)

家事や育児、仕事など、さまざまなステージで役割を果たしている30代から40代の女性は、ホルモンバランスなどにより体が変化し始める時期。それに加えて、日々の生活で受けるストレスも大きくなっているといえるだろう。

●ストレスを軽減するセルフトレーニング

ママ友との付き合いや義両親との関係、育児の悩みなどがもとで、大きなストレスがかかっている女性は多い。とはいえ「生活は変えられないし、ストレスをなくすなんて無理」と諦めている女性も多いだろう。

「『○○しなければ』という考え方がベースになっていると、ストレスを抱え込みやすくなります。日常に流されて、忙しい日々をこなしているうちに、本当は楽しくないことも楽しいと思い込んで、ストレスをどんどん増やしているケースもあります」

例えばママ友や友人とのSNS。楽しんでやっていたつもりが、気づけば投稿や返信をするのが義務になり、知らず知らずのうちにストレスになっていることも。

こういうパターンは気を遣う性格の人に多く、たとえば身近な誰かが機嫌が悪そうにしていた場合「もしかして自分が何かしてしまったかな?」と心配になるような人は、ストレスを抱え込みやすいタイプなので注意したい。

「まずは、自分が本当は何が好きで何が嫌いか、自分を見つめ直して洗い出す作業が必要ですね。その上で、ひとりで楽しめる自分の時間を確保すること。『忙しいからできない』ではなく、自分の時間は意識して自分でつくるものです」

ペットとふれあう、お酒を楽しむなど、自分のためだけの時間を楽しむことがストレス解消につながっていく。

また、PMSの場合、調子が悪くなる時期にはストレスがかかりそうな予定を入れないようにするなど、スケジュール調整をしておくのもひとつの手だ。

自分の体のリズムを把握し「自分が何をしたいのか」を明確にすることが、自身を大切にして、すこやかな毎日を送るためのポイントとなる。

(北東由宇+ノオト)