米カリフォルニア大サンディエゴ校ジェイコブズ・スクール・オブ・エンジニアリングで、火星の土を再現した土を圧縮して製造されたれんが(2016年撮影、同校提供)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】火星での植民地建設を想定し、火星の土壌を再現した人工の土から小さなれんがを製造することに成功したとの研究結果が27日、発表された。土を特定の方法で圧縮するだけで赤れんがを製造でき、別の材料を添加する必要も、焼き固める必要もないという。

 構造工学者らからなるチームは、米航空宇宙局(NASA)が火星の土壌を再現してつくった土砂の混合物を高圧で圧縮すると、鉄筋コンクリートよりも強い構造になることを偶然に発見。この方法で、厚さ3ミリの円盤状のれんがを数百個製造した。

 英科学誌サイエンティフィック・リポーツ(Scientific Reports)で発表された論文の主執筆者、米カリフォルニア大学サンディエゴ校(University of California, San Diego)の喬宇(Yu Qiao)教授によると、実際の火星の土壌を何層にも積み重ねて圧縮し、壁をつくったり、より大きなれんがを製造したりできる可能性がある。

 火星で建設資材をつくるためこれまでに考案された手法では、れんがを焼き固めるために原子力施設を建設するか、接着剤となるポリマーを地球から大量に運び込まなければならなかった。一方、同教授の手法では原材料のすべてを火星で調達し、最小限の資源で資材を製造できる。
【翻訳編集】AFPBB News