中国証券報は27日、低迷していたレアアース価格が反発に転じていると報じた。2016年に始まった当局主導の生産量割り当てや買い取り、違法採掘の取り締まり強化が奏功しているという。写真は採掘場。

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中国証券報(電子版)は27日、低迷していたレアアース価格が反発に転じていると報じた。2016年に始まった当局主導の生産量割り当てや買い取り、違法採掘の取り締まり強化が奏功しているという。

中国工業和信息化部(工業・情報化省)は13日、2017年のレアアース生産量を10万トン前後に設定すると発表した。中国証券報によると、興業証券のアナリストである任志強(レン・ジーチアン)氏は、生産を大手6社にのみ割り当てた省もあると指摘。「国による管理は厳格になっている」と説明した。

政府による買い取り方式の転換も価格の安定に寄与している。記事によると、以前は時間を置いて大量の買い取りを実施したため、直後に価格が急上昇し、その後に下落する現象があった。最近では2016年12月、17年1月、3月と、短い周期で少ない量の買い取りを実施している。

違法採掘の厳しい取り締まりも「常態化」した。レアアースの生産大手に対しても、違法採掘のレアアース鉱の買取をさせないなど、レアアース産業の体系づくりが進められているという。

政策と需要増の影響でレアース価格は上昇しつつある。大手生産企業の北方稀土は今月6日、主要レアアースの価格を2%前後引き上げると発表した。南方稀土集団も24日、酸化ユーロピウムの価格を1トン当たり4万元(約64万5000円)、酸化テルビウム価格を同10万元(約161万円)、酸化ルテチウム価格を同5万元(約80万6000円)、それぞれ引き上げると発表した。

専門家は大手生産企業が最低価格を申し合わせる現象も発生していると指摘。レアアースの出荷価格は2016年の最低価格と比較して10%−20%上昇しているという。(翻訳・編集/入越)