フォン・シャオガン監督が生涯功労賞を受賞!

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 イタリアで開催中の第19回ウディネ・ファーイースト映画祭で現地時間25日、『唐山大地震』(2010)などで知られる中国のフォン・シャオガン監督に、同映画祭から生涯功労賞に当たるゴールデン・マルベリー賞が授与された。同賞はこれまでジャッキー・チェンや作曲家・久石譲、大林宣彦監督らに贈られており、中国本土出身者の受賞は初めてとなる。

 同映画祭ではこれまで、『遥かなる想い』(1998・日本未公開)、『イノセントワールド 天下無賊』(2004)、『女帝 エンペラー』(2006)、『戦場のレクイエム』(2007)、『唐山大地震』、『パーソナル・テイラー(英題) / Personal Tailor』(2013)と、フォン監督が新作を発表する度に上映してきた。

 その作風はアクションからロマンチックコメディーまで幅広く、しかもヒットメーカーであることから通称“中国のスピルバーグ”と言われている。小説「わたしは潘金蓮じゃない」を映画化した最新作『アイ・アム・ノット・マダム・ボヴァリー(英題)/ I am not Madame Bovary』も、元夫や地方官僚に人生を翻弄された一人の女性の悲喜劇を円形や正方形などフレームを変えて描いた野心作で、サンセバスチャン国際映画祭最高賞受賞を皮切りに、台北金馬奨、アジア・フィルム・アワードなど映画賞を総ナメにしている。

 ほか俳優や脚本、プロデューサーとしての顔も持ち、そうした長年に渡る映画界への功績と後進たちに与えた影響を称え、今回の授与に至ったという。フォン監督は「この映画祭は、私の映画の、最初の海外の観客であり、友人たちでもあります。いつも私の作品をサポートし、そしてこの賞を与えてくださったことを嬉しく思います」と感謝の言葉を述べ、受け取った記念のトロフィーにキスをした。同賞は今年、香港の俳優・監督・プロデューサーのエリック・ツァンにも贈られる。(取材・文:中山治美)

第19回ウディネ・ファーイースト映画祭は4月29日まで開催