閉店になったDVD店を自宅に再現(出典:https://twitter.com/Javiii_Zuniga)

写真拡大

ツイッターアカウント名“jaavii”さんが投稿したある写真が話題になっている。写真からは両親の息子に対する深い愛情が伝わり多くのツイッターユーザーを感動させたこの投稿を、英『The Telegraph』など複数メディアが伝えている。

オンラインで事が済ませられる現代、映画鑑賞は「Netflix(ネットフリックス)」という人も少なくないだろう。米カリフォルニア州に拠点を置くこのオンラインDVDレンタル兼映像ストリーミング配信事業会社は、今年ついに中国にも進出、世界190か国でその事業展開を広め顧客は今や1億に迫る勢いだ。そんな「Netflix」に押されて、昔ながらのDVDレンタル店はその姿を消しつつあるというのが現状だ。

「Blockbuster」は今は懐かしきビデオレンタル店としてアメリカを中心に事業展開を続けてきたが、DVDレンタル事業に移行してからもオンライン中心の社会風潮に気圧され、「Netflix」が誕生してからはますます事業が低迷している。

現在は各地で次々に「Blockbuster」が閉店に追い込まれており、テキサス州南部にも数店舗残っているだけだという。そして4月23日、そのうちの1店舗が閉店となってしまった。

「Blockbuster」を長年愛用して来た常連客らも、やはり時代の流れには勝てず「それならば仕方ない。Netflixに乗り換えるか」という人も大勢いるだろう、しかしjaaviiさんの弟は違った。

jaaviiさんの弟は自閉症であり、日常的なルーティンの変化を嫌う。普段利用していたお気に入りのDVD店が閉店になってしまう悲しみは、jaaviiさんの弟にとっては計り知れないものだ。

そんな息子の気持ちを汲んだ両親は、このほど息子のために自宅に「Blockbuster」を再現させた。息子のお気に入りDVDを揃え、まるで店の一部のように青地に黄色の文字で「Blockbuster」と入った店舗ロゴを付けたDVD棚を作成したのだ。

それを見たjaaviiさんの弟は大喜びした。その時の様子をjaaviiさんは「自閉症の弟は、Blockbusterが閉店になったから悲しんでいたけど、両親が彼のために自宅でミニBlockbusterを再現したんだ」と写真とともにツイートすると瞬く間に拡散し、12万件以上の「いいね」と3万以上のリツイートとなった。

jaaviiさんの投稿を見た多くのユーザーが、息子を想う両親の愛に感動しこのようなツイートを寄せている。

「あなたの両親はとても素晴らしいわ!」
「この投稿を見て、私もハッピーな気分になったよ。」
「心が温かくなる投稿をありがとう!」
「泣きそう。」
「ご両親、機転が利くね!」

コメントの中には「え、Blockbusterってまだあったの?」という驚きの声もあった。人々の中ですっかり忘れられつつあるといっても過言ではない「Blockbuster」だが、少なくともjaaviiさんの弟にとっては地元の店舗は、毎回通い慣れた心落ち着ける場所だったに違いない。それが閉店になり、自閉症の息子を傷つけないために考え出した“苦肉の策”が結果的に息子を大喜びさせた。その姿を見て家族全員がハッピーな気分になったことは、jaaviiさんの投稿した写真からもうかがえる。

今後、jaaviiさんの弟は自宅でゆっくりと好きなDVDを選び、楽しむことができるだろう。

出典:https://twitter.com/Javiii_Zuniga
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)