【今週のボヤき】

何かにつけて「成長」を求めてくる上司がつらいです。仕事に真摯に向き合っている姿は尊敬するのですが、「私が仕事で成長したようにあなたも仕事を通して成長してほしい!」と成長を押しつけてくる時があり、「勝手に成長してくれよ」「ついていけないな」と思うこともしばしば。

がんばっているだけで評価される20代とは違って30代は結果を出して当たり前のフェーズだと思っています。結果が出せるよう努めますが、その過程で必ずしも成長する必要はないと思っています。後から振り返った時に「私、成長したかも」と思うのはいいと思うのですが……。ただ、こんなことを言うと「やる気がない」と言われるのは目に見えているので言えません。

デキる人は無駄な苦労はしない

仕事というのは結果が一番大事なもので、努力とか成長とかは二の次なんですよね。仕事ができる人というのは「努力をしよう! 人として成長しよう!」なんて思っていません。

仕事ができる人の努力というのはいわば「努力をしないための努力」。

いかに簡略化して合理的に生産性を上げていくのかが課題の努力なんですね。言い方は悪いかもしれませんがそれは「楽をするための努力」なんですよ。

そのために日夜頭を抱えて悩んだり汗をかいて走り回ったりしているわけです。誰も努力がしたくて苦労をしているわけではありません、成長したくて残業をしているわけでもありません。

「苦労をしないためならどんな苦労でもしてやる!」という思いで頑張っているだけなんですよ。

だから仕事ができる人というのは要領がいいんです、苦労をしなくても結果が出せることはサラッと結果を出します、無駄な苦労はいたしません。

人を成長させるのは「結果」

精神論ありきの人って、人として成長できれば結果がついてくると思っている節があるんですよね。

だから努力を人に強いてきたりして、簡単にできることでも難しいミッションに仕立て上げ、そのプロセスにこだわったりするのですが、人が成長するために必要なものってまずは結果なんですよね。

人として成長できたから結果が出るのではなく、結果が人を成長させるということ、最優先すべきは過程ではなく結果なんです。

結果があるからその過程が自分の中で肯定されて、その成功体験が自分の自信となり、その自信が自尊心を磨くものとなり人として成長するものなんです。

結果も出ていないのに人として成長しろなんて水も撒かずに花を咲かせろと言っているようなもの。精神論を振りかざす人というのは結果を甘く見ているんですよ。そんな無茶なミッションに挑むより結果を出す方が簡単です。

努力のための努力にならないように、結果のための努力に徹したほうが賢明だと思いますよ。

やる気がなくても結果は出せる

だいたい「あいつはやる気がない」って何なんですかね?
スカウターでも装備して人のやる気でも測っているんですかね?

やる気なんて気まぐれなものを原動力にしていたら仕事なんてできませんよ。

やる気なんかなくても結果は出せる。そもそもお前に見せるためのやる気なんてない。

結果でそいつをねじ伏せておやりなさい。