息子に寄り添う母(出典:https://www.facebook.com/sherri.kent.54)

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昨年4月に米歌手のプリンス(享年57歳)の命を奪ったとされる、鎮痛剤のフェンタニル。「合成ヘロイン」などとも呼ばれ、その効果はヘロインの50倍とも言われている。今月19日、1か月前に最愛の息子をフェンタニルの過剰摂取により亡くした母親が、自身のFacebookに息子の最期の姿を投稿した。「安易に危険ドラッグに手を出さないで。こんな悲劇は二度と繰り返されてはいけない…」―母の悲痛な叫びはSNSを通して拡散している。

3月21日、カナダ・カルガリー在住のシェリー・ケントさんは、22歳の息子マイケルさんをフェンタニルの過剰摂取により喪った。病院に搬送されてから1週間、息子は一度も言葉を発することなくあっけなく逝ってしまったという。

それから約1か月後の4月19日、シェリーさんはマイケルさんの最期の様子を自身のFacebookに投稿し、こう綴った。

「マイケルはフェンタニルの過剰摂取で命を落としました。決して依存していたわけではなく、ほんの遊び心からドラッグに手を出したのです。カナダでは一日に5〜7人が危険ドラッグで命を落としています。これではいくら子供たちを守ろうと努力しても限界があります。」

「息子の最期の姿を見て下さい。悲劇は誰にでも起こり得るのです。カナダでは、フェンタニルは最も危険なドラッグと言われています。愛する人、愛する子供を容赦なく奪っていくのです。このような悲劇が繰り返されることがないよう、どうかこの写真をシェアして下さい。」

ブリティッシュコロンビア州ケロウナにいる姉のもとで最近暮らし始めたばかりだったというマイケルさんは、誰にでも優しくみんなから頼りにされていたという。悲劇が起こる2〜3週間前、姉弟は見知らぬ男から「強力なドラッグがあるけどやらないか?」と勧められた。その時は相手にしなかったものの3月13日のこと、2人はその男に偶然出会った。

「絶対ダメよ」という姉に従い大人しく家に戻ったマイケルさんだったが翌日の3月14日、姉が昼寝をしている間に自宅近くにある店のトイレでその男と落ち合った。そして男が差し出したフェンタニルに手を出した。

男はマイケルさんをその場に残し一度はその場を去ったものの20分後、様子が気になって店に戻った。トイレには鍵が掛けられていたため男は店員に頼んで鍵を開けてもらったが、マイケルさんの意識はなく唇は青く変色していた。そして救急車が到着した時には心停止の状態に陥っていた。

シェリーさんが駆け付けた病院で目にしたのは、生命維持装置をつけ変わり果てた姿でベッドに横になるマイケルさんだった。非情にもその1週間後の21日、マイケルさんの生命維持装置が取り外された。

「あの子をこんな形で喪うことになるとは…今までの人生の中で一番つらい出来事でした。どうか、息子の死を無駄にしないで下さい。」

『CBC News』にそう語ったシェリーさんは涙が頬を伝う。

英・北ウェールズでは2月、14歳の少年が危険ドラッグに手を出し昏睡状態に陥った。幸いにも少年は危機を脱したが、家族は少年の病院での写真をSNSに投稿し「シェアをお願いします」と訴えていた。命を奪われるのはドラッグに手を出す者だけではない。アメリカでは22歳の女が、ドラッグを使用しながらベビーシッターをし、5歳の子供を溺死させている。

出典:https://www.facebook.com/sherri.kent.54
(TechinsightJapan編集部 A.C.)