26日、朝鮮半島情勢の緊迫化を受け、日本の大学が、韓国に滞在する日本人留学生に対し「北朝鮮の核実験が行われる可能性が高いため、ソウルから避難するように」と呼び掛ける文書を送っていたことが分かった。写真は工事中の在韓日本大使館。

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2017年4月26日、朝鮮半島情勢の緊迫化を受け、日本の大学が、韓国に滞在する日本人留学生に対し「北朝鮮の核実験が行われる可能性が高いため、ソウルから避難するように」と呼び掛ける文書を送っていたことが分かった。韓国・マネートゥデイが伝えた。

韓国に滞在中のある日本人学生によると、24日、山口大学が同校の留学生に対して学長名でメールを送信、「4月25日は、北朝鮮の核実験が行われる可能性が高いと言われており、紛争が発生した場合はソウル及びその近郊が非常に危険になる」と伝えてきたという。メールではさらに、「学長命令によりソウル周辺に在住している学生は、明日1日はソウル近郊から離れてください」「避難先について本日中に必ず送信をしてください」との文章が続き、「そちらは平常どおりの雰囲気で、今回の指示に違和感を覚えるかもしれません」と、韓国の雰囲気に異常がなくても避難するように強調していたとのこと。

このような連絡は同大に限ったものではない。他の大学や韓国駐在員を持つ一部企業でも同様の連絡をしているといい、目白大学は12日、「韓国情勢の変容と注意喚起」と題した文書を発信、韓国大統領選や北朝鮮の核実験・ミサイル発射などの報道に引き続き注意するよう呼び掛けた上で、「念のため、できるだけ学校、寮、ホームステイ先で過ごし、不要不急の外出を控えること」「空港や遊園地など、人が多く集まっているところに行かないように」などと学生らに伝えた。

実際、メールに不安を感じた留学生らがソウルから避難した例も確認されている。大学で韓国語を教えているある講師によると、「最近、該当メールに不安を感じた一部の学生らが、ソウルから避難して日本総領事館がある釜山に行った」というのだ。別の韓国語講師も「日本企業が送った駐在員本国送還メッセージを受け、日本に帰った学生もいる。避難までいかなくとも、最近は学生らから『韓国は本当に安全なのか』とよく聞かれる」と話している。

これについて韓国のネットユーザーからは非難の声が相次いでいる。記事には「おいおい、君たちの国の放射能は安全だっていうのか?」「朝鮮半島は地震や火山活動が頻繁な日本より安全」「日本人は政府の言葉を信じ過ぎ」と反論するコメントや、「何としても朝鮮半島で戦争が起こってほしいってことか」「最近の安倍(晋三)政権のスキャンダルを隠そうとしているんだろう」「福島の原発事故の時は『大丈夫』とうそをついてたくせに」と皮肉るコメントなど、1000件以上のコメントが寄せられている。

中には、留学生の友人と思われるユーザーから「避難した日本人学生は今、釜山市内を観光中だよ」との報告や、「南北共通の敵(日本)をやっつけて、また仲良くやっていくことはできないかな?」と南北統一を願う声も上がった。(翻訳・編集/松村)