2016年の「ハノーバー国際商用車ショー2016」で初披露され、その後日産グローバル本社ギャラリーでも展示されたことのある日産「ナバラ・エンガード・コンセプト」が袖ヶ浦フォレストレースウェイで開催された「ニッサン ブレードグライダー」の同乗試乗会にも展示されていました。

以前お伝えしたように、「ナバラ」は4月19日に開幕した上海モーターショーでも披露されましたが、耐久性とパワーに優れた走行地を選ばないピックアップトラック。

「ナバラ・エンガード・コンセプト」は、車名からも分かるように、世界で最も厳しく過酷な環境条件において、人命救助のための緊急車両として設計されています。

同コンセプトカーは、「2016 インターナショナル・ピックアップ・アワード」を受賞した「ナバラ」のダブルキャブタイプ「Tekna」がベース。

車高を50mm引き上げることで最低地上高に余裕をもたせているほか、フロントを80mm、リヤのトレッドを94mm広げることで、険しい地形においても走行の安定性が強化されています。

また、標準の18インチ合金ホイールは、独自の285/75R16サイズのオフロードタイヤをセットしたリム径16インチのものと交換することで、牽引力も大きくアップしています。

外観では、車体サイドの変更が分かりやすく、特別仕様のオーバーフェンダーが前後のホイールアーチに取り付けられています。その間に新たに両側サイドステップが設けられ、上面に取り付けた帯状ラバーにより滑りにくくなっているそう。さらに、運転席側のAピラーがシュノーケルになっていて、河川を渡る必要がある時には、エンジンの吸気口位置を引き上げます。

最大の注目ポイントは、日産が設計・開発を行ったポータブル・バッテリーパックの試作版。

ポータブル・バッテリーパックは2kwのものが2基搭載されていて、遠隔地で作業を行う場合でも、信頼性が高く、静かでクリーンなモバイル電源を利用し、工具や機械を動かすことができるそうです。

このバッテリーなら騒音や振動もなく、レスキュー隊員同士のコミュニケーションを促し、生存者の声を聞き取りやすくできます。また、排出ガスも出さず、可燃性の燃料も使用しないポータブル・バッテリーパックには、建物や洞窟など閉鎖空間でも使用できるメリットがあるとしています。

(文/写真 塚田勝弘)

日産のEV専用ポータブル・バッテリーパックを搭載した「ナバラ・エンガード・コンセプト」(http://clicccar.com/2017/04/27/467052/)