探偵歴10年以上、浮気調査に定評があるリッツ横浜探偵社・山村佳子が目撃した、男と女の浮気事情をご紹介。

パートナーがいる男女の恋愛の詳細について、多くは語られないものです。気になるその詳細を美人探偵・山村佳子がその事件簿から解説します! 

浮気がバレた後の夫婦関係、浮気調査のポイントはどこなのかも紹介。

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浮気は一度したら、繰り返すのか……これはパートナーに浮気された多くの人が考える問題ですが、私自身の経験から考えると、“浮気は繰り返す傾向が強い”と考えたほうがベター。特に、結婚するまでモテなかった人は要注意。結婚後に“安定感”が醸し出されて、異性からなぜかチヤホヤされる人は意外に多く、そういう人は総じて免疫がない。だから、相手が誰であれ、声がかかったら軽い気持ちで浮気してしまうというケースは非常に多いです。

今回は、まさにその代表的な男性の調査です。

依頼者は派遣社員をしている川瀬友恵さん(33歳・仮名)。旦那様は同じ年で証券会社に勤務しています。結婚してから半年になる新婚さんですが、旦那様に浮気疑惑が持ち上がったために、私達のカウンセリングルームにお見えになりました。

ぽっちゃり体型で、パンパンのグレーのスーツに、輪ゴムでまとめた髪。耳の後ろになぜか鉛筆をさしていて、メガネのレンズは油汚れで曇っている……友恵さんは相当まいっているなと感じました。桜の花が散りかけた、陽気がいい日だったので、友恵さんから汗の匂いがグワッと来ました。旦那様の浮気に思い悩む奥様は、身なりをかまわなくなる人が多いのですが、友恵さんは心身にダメージを受けていることがすぐわかりました。きっと真面目な性格なのだと感じます。

「半年前に結婚した同じ年の夫は、典型的なオタク男子で、太っているし、仕事しかしない無趣味な男なんです。私達はお見合いで結婚したのですが、真面目そうなのと条件がいいから、ちょっとキモいな……と思ったのですが結婚してあげたんですよ」

旦那様のいいところはなんでしょうか……?

「年収が900万円近くあるところと、浮気しなさそうなところ。私、浮気がホントにダメなんです。他の女と恋愛している男なんて、バイ菌みたいだと思います。結婚前のことはいいとして、結婚してから別の女性と関係を持つなんて、絶対に許せません。私は父が浮気をして、母を泣かしていたので、浮気の火種はいち早く消したい。そのために、毎晩、夫のスマホもチェックしていたのに……」

毎日恒例のスマホチェックの最中に、とんでもないメールが……

友恵さんは旦那様が帰宅すると、LINEやメールをチェックし、浮気していないかを確認していたといいます。なぜ、浮気をしていると思ったのですか?

「ここ1か月くらい、飲み会で遅い帰宅の日が増え、終電を逃したという理由で外泊が続くようになったのです。現場の写真を送ってほしいと言っても、送ってこず……。スマホを見ても何も出てこないので、きっとメールやLINEなどは、削除しているんですよ」

しかし、先日、友恵さんがスマホチェックしている最中に“おやすみ、キスしたいな〜、大好きだよ”とハートマークだらけのメールが来たとか。

「即刻、その女に電話をさせて、深夜タクシーでウチまで呼び出して、3人で話し合いをしました。相手の女は50歳のババアで、旦那の会社の同僚。ウチのダンナより17歳も年上で、大学生の息子と娘がいるんですよ。しかもそのババアのダンナはろくに働かず、彼女は仕事をずっと頑張っていたというんです。そこにウチの夫は健気さを感じたみたい。その女に“テメエ、オマエの子供にバラすぞ”と凄んだら、謝ってきたので、別れることを条件に許すことにしたんです」

きっかけは、女性側から友恵さんの旦那様に言い寄って来たこととか。

「飲んでしなだれかかり、手を握って来たらしいです。うちのダンナは二度とない機会だと思って、そのチャンスに乗ってしまったらしいです。相手は、そこそこキレイとはいえ、ガチンコのオバサンですよ。もう、ありえませんよ」

話し合いの結果、旦那様と彼女で、友恵さんに慰謝料を100万円支払うことで落ち着いたそうです。

「でも、これを友達に話したところ、本当に別れたかどうか探偵さんに調べてもらった方がいいとアドバイスを受け、山村さんにお願いしたくて。ここ1週間くらい残業もするようになったし、なんかルンルンしているし……どうぞよろしくお願いします」

パートナーの携帯をチェックする女性は意外と多い。

※本連載はプライバシーに配慮し、体験内容を変えない程度に一部書き換えています。

結婚後デビューの旦那様の浮気相手は、1人ではなかった……〜その2〜へ続きます