今年初の代表戦で、「質、決定力の高さを見せた。起用しようと思っていたが、彼自身が裏づけしてくれた」と、ハリルホジッチ監督(64)が絶賛したのが久保裕也(23)。

 久保は小さい頃から口数が少なく、自分をアピールするタイプではなかったという。息子が中学時代の同級生で、現在は久保が卒業した山口・大歳小学校の伊藤博教頭が振り返る。

「裕也くんは、そんなにしゃべるほうではなかったですね。どちらかといえばぼくとつな感じ。中2の終わりぐらいに、『来年チームは県で優勝できる?』と聞いたんですが、しばらく考え込んで『できるんじゃない』と。大きいことは言わないし、自分をよく見せようとするタイプではなかったですね」

 小学校時代に所属していたFC山口の石井貫太郎代表が続ける。

「根は真面目な子。京都サンガからスイスのBSCヤングボーイズに移籍する際も、『山口から京都に行くようなもんです』なんて言っておきながら、ホテルに2カ月こもっていたそうです。言葉が通じないから(笑)」

「久保は多くを語らないが、『今後の代表はロンドン五輪世代ではなく、(我々)リオ世代が引っ張っていかなければいけない』と、言うべきことは言う。スイスで結果を残していることが、自信に繫がっているのでしょう」(サッカーライター)

 久保は、中学時代から背が高く目つきも鋭かった。あるとき先輩にいちゃもんをつけられたが、反対にぶん投げたという荒々しい武勇伝を持つ。

「代表では臆することなく、ボールを持てばどんどん仕掛けていきたい」との言葉どおり、久保がボールを持ったときは、まず相手を抜く、崩すことを考える。ボールを持っていないときでもスペースを狙って走り出す。ようは、足元でボールをもらうより、動きながらもらうことが多い。

 本田圭佑は、自身の招集に議論があることに次のように答えていた。

「いいんじゃないですか。いずれは外れて、サッカーもやめるわけですから。なんてことはない摂理でしょう」

 だが、これほど早く7歳も年下の選手に引導を渡されるとは、ついぞ思わなかったことだろう。 (週刊FLASH 2017年4月18日号)