日本単独公演をおこなったCROSS GENE

 日本・韓国・中国の3つの国の歌手で構成される男性6人組ボーカルグループのCROSS GENEが14日、東京国際フォーラム・ホールCで、単独公演『CROSS GENE LIVE「MIRROR」in JAPAN』を開催した。日本でのワンマンは2016年1月以来、約1年ぶり。2月8日に韓国のみで発売されたミニアルバム『MIRROR』収録曲を中心に、全28曲を披露した。

こんなに沢山の方が来てくれて嬉しい

SHIN

 日本での単独公演は約1年ぶりともあって、会場は、彼らとの再会を心待ちにしていたファンで溢れかえっていた。

 開演時刻が少し過ぎたところで、照明が落とされ、高揚感を湧き立てるBGMが鳴り出す。それとともに、ステージ背面に設けられたスクリーンには、この日の“スターティングメンバー“を発表するかのように、メンバーの写真と名前が表示された。名前が変わるごとに歓喜に沸く。

 ステージ中央には玉座が置かれていた。その中央でどっしりと座る人影が。それはやがて照明によって浮かび上がってくる。YONGSEOKだった。彼の表情がはっきりと分かり始めたところで、後ろから黒いロングコートに身を包んだメンバーが続々と現れる。

 1年ぶりとなる今宵の単独公演の幕開けを飾ったのは、2月8日に韓国のみで発売されたミニアルバム『MIRROR』の1曲目に収録されている「Black or White」。再会の挨拶代わりとして“粋”なレア曲の披露に会場は大歓声に包まれた。彼らはその声を浴びてダンサブルにキレ良く、歌い、踊り、そして目線を送り届けた。

 1曲を終えたところで、MC。メンバー全員が改めて自身の言葉で挨拶。このなかで、リーダーのSHINは「こんなに沢山の方が来てくれて…。嬉しくて、正直言葉にならない」と感極まりながら想いを述べた。韓国・中国出身のメンバーも悠長な日本語でしっかりと思いを伝えるなかで、場を和ませるように、メンバーそれぞれが自身を動物に例えて紹介。

 SANGMINは笑顔を理由に「柴犬」、SEYOUNGは「シマウマ」、TAKUYAは背が高いことから「キリン」、YONGSEOKは数多く似ている動物があるなかで「ライオン」、CASPERは見た目は強く見えるが中身は優しいとのことで「ゴリラ」と「ゾウ」。SHINはスマートだからという理由で「イルカ」とした。

 場が和んだところで、SHINが「僕らが韓国でセクシーと言われるようになった曲です」と紹介してから「Mr Secret」を披露。先ほどまでのにこやかな表情は一変。「愛」をテーマに書かれた楽曲の世界観のごとく、クールに表現していく彼ら。下半身に手を当てながら腰をくねらせ、口に人差し指を当て「内緒」の仕草。セクシー且つダイナミックなパフォーマンスでファンの心をくすぐり、その流れで「Amazing-Bad Lady」を披露、妖艶さはさらに深くなっていった。

 その後のMCでは、前記2曲のセクシーな振付が話題に。「Mr Secret」の振付を最初に見た感想を、YONGSEOKは「正直、やばい大丈夫かなって思いました(笑)」と恥じらった。一方でSEYOUNGは、韓国でのデビュー曲でもある「Amazing-Bad Lady」の振付について「僕は恥ずかしくなかったです。もっとやりたかったです」と堂々したコメント。これには会場からも「キャー」と黄色い声援が飛んだ。

 ここで再びSHINがマイクを構えると「懐かしい曲をお届けします」と紹介して「La-Di Da-Di」を披露。続けて、CASPERとSANGMINの鋭いラップが印象的な「For This Love」と、感情が突き抜けそうな爽快感溢れる「Sky High」などで畳みかけた。このうち、「Sky High」では、バク転や側転なども披露、アクロバティックなパフォーマンスで魅了した。

 ここでSHINが「僕達がファンのみなさんと出会えたのもキセキだと思います。そういう気持ちを込めて歌います」と述べてから、6人で作詞をした「MIRACLE」を披露。メンバー全員がステージの床に直に座り、温かいメロディーに合わせしっとりと歌い、その美しい空気を残したまま「そばにいて」へと紡いだ。切なくも愛しい曲にファンは身を揺らしていた。

闇と光を表現

CASPER

 ライブ中盤では、ハイトーンボイスのCASPERと、ロートーンボイスのSANGMINによる「New Days」を繰り広げる。声質に高低差ある2人のラップの掛け合いは高揚感を更に高めた。一方で、爽やかな曲調の「Shooting Star」では<君だけを見つめてたいよ♪>というフレーズでファンを胸キュンさせた。

 このあとに届けられた「Black mind」で雰囲気は一変する。ダーク色が色濃いサウンドを受けて登場したTAKUYA、SEYOUNG、CASPER。彼らはミニアルバム『MIRROR』のテーマとなる光と闇のうち「闇」を表現したBlackチームだ。薄暗い場内を目まぐるしく照らす赤いスポットライト。そのなかで鳴るアッパーなダンスサウンド。クールな表情を見せながらパフォーマンスする彼らは漆黒の世界へと導いた。

 ここからはカバーのセクションへ。「地球が危ない…大丈夫僕が守るから」と言葉を告げステージに現れたのは、紺のロングコートに白いスカーフを首に巻いたSHIN。見るからにして戦隊ヒーローを彷彿させる格好。その姿で、福山雅治の「I am a HERO」をカバー。「みなさんがいるから僕がステージに立てることを伝えたかった」と選曲理由を明かした。

 再び明かりが落とされる。薄暗いステージに現れたのはTAKUYAとYONGSEOK。TAKUYAは目の前に置かれた黒のキーボードに手を添えると、伴奏を始めた。そのなかで正面を見つめるYONGSEOK。披露したのは秦基博の「ひまわりの約束」。スポットライトを浴びる2人。滑らかなピアノ伴奏と情感あふれる歌声でファンの心を洗った。

 先ほどのBlackチームが作り出したダークな雰囲気に対して、穢れのないクリーンな空気感を広げたのは、「闇」に対する「光」を表現するSHIN、YONGSEOK、SANGMINからなるWhiteチーム。爽やかさと優しさが持ち味の彼らは透明感のある歌声で「White mind」を披露した。

 優しさに満ち溢れる空気感のまま次に登場したのは、SEYOUNG。ピンク色のジャケット姿で現れた彼は、儚いラブソングを懸命に歌い紡いでいく。

 ソロパートを交えながら彼らの世界観を掲示。なかでもTAKUYAのパフォーマンスでは、ミュージカル『黒執事』での共演者と、中学校からの幼馴染だった友人が、バックダンサーとして出演。以前から共演を夢見ており、念願叶ったTAKUYAは「素敵だね」と感慨深く語った。

「これからも僕たちのそばにいて下さい」

ライブのもよう

 ライブ後半は、観客と一緒に遊べるようにと、アップテンポなナンバーが届けられた。まずは、「MY FACE」ときて「KKI」。と観客とコール&レスポンスをする「sHi-tai!」へと続いた。更に、「NO NO NO -K.remix-」や「crazy」と盛り上げナンバーを届ける。「LOVE & PEACE」ではタオル回しが場内で起こり、気流ができる。そのなかでステージ両サイドから破裂音が鳴り、銀テープが噴射。観客のテンションは最高潮に達した。
 
 ここでメンバー全員からコメントが告げられた。

 SANGMIN「みなさん、今日は楽しかったですか?久しぶりに日本でライブをやって、自分の作った曲も見せることが出来て嬉しいです。今日は、良い思い出を作ってくれて本当にありがとうございます。これからも永遠に一緒に」

 TAKUYA「今日はありがとうございました。何の曲だったか忘れたんですけど歌ってて、泣いてるファンの方を見つけたんですよ。その泣いてる姿を見て、もらい泣きをしそうになりました。僕達の想いだったり、見えない部分の僕達の気持だったりそういうのがみなさんに伝わっているのかな?っていう風に感じたんですよ。コンサートを準備するのって時間がかかるし、裏で一緒に手伝ってくれているスタッフのみなさんもいますし、色んな人の力があってこういう形になっていて。その想いがみなさんに届いてるって思ったら僕は凄く気持ちがよくなった。逆に感動をもらいました。これからもこんな感動を与えられるような、みなさんから素敵な笑顔をもらえるようなCROSS GENEになれたらいいなって思います」

 SEYOUNG「いつまでみなさんの前で歌が出来るか?色んな心配が毎日あります。みなさんも自分の仕事とかで同じだと思います。でも、今見たらちゃんとわかるんですね。僕はこの為にちゃんと練習をして、生きている。もっと頑張ってみなさんの前で歌います」

 YONGSEOK「今日は本当にありがとうございました。やっぱりLIVEをしたら力と感動、そして良い想いを僕はもらうことが出来て嬉しいです。みなさんがいるから歌もできるし、僕の人生が出来ると思います 早くまた会いたいです その時まで待ってね」

 CASPER「今日は本当に緊張したんですけど、みなさんに出会えて本当に嬉しいです。でも、こうやってずっと一緒にいるから凄く幸せでした。まだ言葉は通じないですけど、目で皆さんの心を読めますから。愛してます!」

 SHIN「昨日寝れなかったんですね。なぜかっていうと、SEYOUNGが言った通りいつまでこうやってステージに立てるのかな?とか凄くいきなり怖くなって。でも、ステージが凄く好きだし、歌うのもみんなで歌いたいし。でも今日初めて『Black or White』で出た瞬間に、僕が思っていたよりも会場がいっぱいいっぱいで、みなさんがいるから僕達がこうやって歌えるんだなって。ありがたいことだってずっと思っていました。本当にありがとうございます」

 SHINはさらに「僕達が目指している所は、まだまだ。世界のファンは35億、後5千万もいるからねっ!」と今流行りのブルゾンちえみのネタ「35億 あと5000万人」に絡みながら、茶目っ気たっぷりにコメントを残した。

 ラストは、彼らのありのままの気持ちを乗せた、ファンへのラブレター「手紙」。涙ながらに歌うメンバーの姿は、ファンの心を突き動かし、「頑張って!」と声援を送るものや、声に出来ずにただ見守る人など、それぞれ彼らに想いを届けていた。そして、楽曲を歌い終えると、SHINが「これからも僕たちのそばにいて下さい」と優しく言葉を添えて、ステージを後にした。

 彼らの愛を求めて、再演を求める声が鳴りびく。それに応えてアンコールが始まった。選曲したのは「YING YANG」、「ナハゴノルジャ」。最後に彼らは声高く「ありがとう」の言葉を告げて、2時間半におよんだ“再会”公演の幕を閉じた。

(取材=橋本美波)

SEYOUNG SANGMIN 日本単独公演をおこなったCROSS GENE YONGSEOK ライブのもよう
CASPER TAKUYA SHIN
セットリスト
『CROSS GENE LIVE「MIRROR」in JAPAN』

4月14日 東京国際フォーラムホールC

01.Black or White
02.Mr Secret
03.Amazing-Bad Lady
04.La-Di Da-Di
05.For This Love
06.Sky High
07.MIRACLE
08.そばにいて
09.New Days
10.Shooting Star
11.Black mind
12.I am a HERO
13.ひまわりの約束
14.オリジナル
15.White mind
16.目口鼻
17.オリジナル
18.ダンス
19.恋愛指南書
20.MY FACE
21.KKI
22.sHi-tai!
23.NO NO NO -K.remix-
24.crazy
25.LOVE & PEACE
26.手紙

ENCORE

EN1.YING YANG
EN2.ナハゴノルジャ