ジェレミー・トーマスが木村拓哉の魅力にぞっこん!

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木村拓哉が不死身の侍を演じる『無限の住人』(4月29日公開)が、第70回カンヌ国際映画祭で公式上映される。世界を舞台に、本作、そして木村拓哉の魅力はどう受け止められるのか?本作のプロデューサーであり、『戦場のメリークリスマス』(83)『ラストエンペラー』(88)などを手がけてきた国際的名プロデューサーのジェレミー・トーマスは「木村さんは、世界的に認知されるべき資質をたくさん持っている。きっと世界でその魅力をアピールするだろう」と強い自信をのぞかせる。

【写真を見る】木村拓哉は知的で存在感ある俳優。国際的名プロデューサーが絶賛/[c]沙村広明/講談社 [c]2017映画「無限の住人」製作委員会

累計発行部数750万部を超える沙村広明の人気コミックを、三池崇史監督が実写映画化する本作。不死身の身体を与えられた侍・万次(木村)が、両親を殺された少女・凜(杉咲花)の用心棒となり、仇討ちのための戦いに身を投じる姿を描くアクション・エンタテインメントだ。

木村が300人斬りに挑むなど、壮絶アクションにトライ。さらに万次は色気ある男であり、“死ねない”のか“死なない”のかという哲学的な内容を含む難役となるが、三池監督は「木村拓哉しかいない」と自ら木村を指名した。ジェレミーは「キャスティングというのは、僕もずっと大切にしてきたこと。今回のキャスティングは素晴らしい」と万次=木村に惚れ込む。

「木村さんは、非常に才能があって知的な方。グローバルなコミュニケーションのために、英語もかなり学んでいるようだね。僕にとっては、坂本龍一を思い起こさせる人でもあるんだ」と『戦場のメリークリスマス』で共にした坂本と木村とを重ねていた。

さらに「この作品で木村さんは、世界中の色々な人の目に止まるだろう。万次はずっと出ずっぱりだし、アップが多用されるなか、あのハンサムな顔が映し出されるしね」と笑顔を見せ、「アクションも100パーセント自分で行って、スタントは一切使っていない。肉体も強靭で、サーファーとしてもかなりの腕前だと聞いている。身体能力の高さと演技力とが合間って、強い存在感を発揮している。彼は、世界的に認知されるべき資質をたくさん持っているし、きっと世界でその魅力をアピールすると思う」と知的さと英気を兼ね備えた俳優だと絶賛する。

「僕がこの業界に入ったのは1967年なんだよ」と古くから映画界に貢献しているジェレミー。ベルナルド・ベルトルッチ監督や、大島渚監督、北野武監督と仕事を共にし、三池監督とは『十三人の刺客』(10)『一命』(11)でもタッグを組んだ。

ジェレミーは「三池監督の『オーディション』を観た時に、『これはマエストロだ』と感心したんだ」と三池監督の才能に心酔していたそう。「その後、『十三人の刺客』のプロデューサーから電話があったことをきっかけに、三池作品の製作に関わるようになった。『十三人の刺客』のオファーの際には、僕は即答したよ。三池監督は、大島渚を思わせるような出色の監督。日本の連綿と続いている映画的才能を受け継ぐ監督だ。僕は彼の大ファンだったからこそ、コラボレーションしたいと思ったんだ」。

「僕が業界入りした頃、日本では小津安二郎、黒澤明、溝口健二、今村昌平といった方たちが、世界に向けて作品をお披露目していた。今、世界に向けて日本映画を届けることができる、最も重要な監督のひとりが三池監督だと思う。三池監督も世界に届けたいと思っているから、僕は是非、その力添えをしたいと思っているんだ」とプロデューサーという仕事のやりがいを実感させてくれる監督でもあるようだ。

「三池監督と木村さんとのタッグは、完璧なコンビネーション」と力強く語るジェレミー。「もちろん世界に羽ばたくと、ニューヨーク・タイムズなどの権威がレビューをする。『七人の侍』以来のサムライ映画だ!との言葉が出るんじゃないかな」と並々ならぬ手応えを口にしていた。【取材・文/成田おり枝】