鉄道による旅の醍醐味の1つに駅弁をあげる日本人は少なくない。車窓を流れる景色を眺めながら食べるお弁当は格別だ。食べることに大きな関心を持っている中国人だけに、国中を縦横無尽に張り巡らされた高速鉄道の車内においても、さぞかしおいしい食事をしていることだろう。(イメージ写真提供:(C)Xie Fei/123RF.COM)

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 鉄道による旅の醍醐味の1つに駅弁をあげる日本人は少なくない。車窓を流れる景色を眺めながら食べるお弁当は格別だ。食べることに大きな関心を持っている中国人だけに、国中を縦横無尽に張り巡らされた高速鉄道の車内においても、さぞかしおいしい食事をしていることだろう。

 しかし、現実は決してそうではない。中国高速鉄道で売られている弁当は、価格が高いうえにまずい。なぜ、高くてまずい弁当が売られ続けているのだろうか。

 中国メディアの今日頭条は24日、中国の一部メディアがこのほど、中国高速鉄道で売られている弁当のコストについて、20元(約320円)で売られている肉まんセットの原価は6元(約96円)で、45元(約719円)の弁当の原価は16元(約256円)であり、「暴利を貪っている」と報じたところ、中国ネット上で「反発の声が上がった」と伝えている。

 記事は、中国ネット上ではこれまで、高速鉄道の弁当について批判の声が絶えなかったと伝える一方、一部メディアが「原価6元の肉まんセットを20元で販売するのは、暴利を貪る行為」と批判したところ、中国ネット上では「この程度で暴利を貪る行為だとすれば、どんな飲食店も営業できない」という批判の声が上がったと伝えた。

 続けて、中国人がこれまで高速鉄道の弁当を批判してきたのは「価格が高い」ためではなく、「まずい」ためであることがわかったと伝え、なぜ飛行機の機内食は「無料」なのに、高速鉄道の有料の弁当より美味しいのかと疑問を投げかけた。

 さらに、「機内食が無料なのに美味しい理由は、料理を通じて乗客に良い印象を与え、リピーターになってもらうためである」と指摘。市場原理が働いている航空業界に対し、中国国内における高速鉄道サービスには「競合他社」が存在しないため、競争も働かず、弁当もまずいままとなっているのだと指摘した。

 中国では高速鉄道を利用する多くの中国人が車内販売の弁当を買わず、インスタントラーメンを持ち込み、それを食べている。これは弁当が高額だという理由の他に、やはり「まずいものは食べたくない」ということなのだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Xie Fei/123RF.COM)