「ちょーウケる〜」と40代SE。おっさんの天然はキツイ【シングルマザー妊活】

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【シングルマザー社長の妊活記 Vol.14】

 バツイチシングルマザーの杉沢です。

 今まで掲げていた「旦那は要らないから子供だけ欲しい!」というスローガンを撤回し、「旦那もいてもいいけどとにかく子供が欲しい!」を新しいテーマにすることにした私。

 ですが、シングルマザーは待っているだけでは出会いなんてありません。かといって積極的に出歩くほど暇でもない。仕事と家事と育児、さらに親の介護、休日は子供の習い事もあり、冷静に考えてみるとこんな生活状況の中で、どうやって異性と知り合い、どんな風に愛を育めばいいのか、謎で仕方がありません。

 そんな中、過去に1度だけ関係を持った事のある男友達からの「携帯番号が変わりました」の連絡がキッカケで久しぶりに食事に行くことに。それではスペックをどうぞ。

【スペック】
年齢:41歳
職業:SE
推定年収:800万円
結婚:独身(結婚願望が強く現在婚活中)
外見:イケメンだが薄毛(前からキテるタイプ)
性格:天然・子供っぽい・KY

 出会った頃はまだ髪の毛もフサフサだったのに、30歳を超えたあたりからおでこが広くなっていったE君。それを隠すために後ろの髪を強引に前に持ってくるので、おかしなヘアースタイルが定番となりました。

 そしてそんな見た目とは裏腹に性格は子供っぽく、天然で空気は読めないタイプ。しかしそんなE君ももう40代。少しは大人になっているかな?

◆指定されたのは、子連れに場違いな高級寿司屋

 約束の当日、指定されたお店は高級なお寿司屋さん。大人2人のデートだったら良いのですが、幼児を連れて行くには少々場違いな店。小さな子供がいると、食事をするお店にはかなり気を使いますが、そんなことはお構いなしのE君は相変わらずのKY。

 お店に入るとすでにE君は到着しており、私を見つけるとカウンターのど真ん中から「あ! こっちこっち! お疲れ〜!!」と大きな声で呼ぶのです。

 周りのお客も何事か!? と一斉に私たちの方を見ます。お店の人からも「お子様がいらっしゃるなら個室へ移動されますか?」と言われたのにもかかわらず、

E「いいのいいの! 寿司屋はカウンターじゃなくっちゃ!」

 とツウぶる始末。(違うんだよE君……気を使われたんじゃなくて、うるさいから個室に入って大人しくしててくれって言われてるんだよ……)と心の中で深いため息をついたのでした。

◆まるで20代と飲んでいるかのような疲労感

 案の定、お酒が入るにつれ声はどんどんと大きくなり、

E「えぇぇぇ!? マぁジでぇぇ! ちょーウケる〜!!」

 見た目は中年なのに、まるで20歳やそこらの小僧と飲んでいるよう。板前さんや周りのお客さんも呆れた様子でいるのが痛い程分かりました。しかも、高級寿司店のカウンターだと伝家の宝刀「iPad」やお菓子作戦で娘を黙らせるわけにもいかず、ついに暇を持て余し遊び出してしまったので、たまらず一言。

私「もう出よう!」

 そそくさと店を後にし、個室の居酒屋へ移動しました。

◆子供のような大人を育てたいわけではない!

 二軒目に移り、ようやく念願のiPadでYouTubeを大人しく見始めた娘。しかし、E君の勢いは止まりません。

 今度は「下ネタ」のオンパレード。昔はそんな話題でも談笑できましたが、今はくだらなすぎてする気にもなりません。しかも、子供がいる前で話す内容ではないよ……。

私「子供がいるんだからもうやめて。」

E「え? あーそっか! そうだよね! 忘れてた! エヘヘ」

と、どこまでも天然なE君。

 悪気はないのは分かっています。そんな天然で子供っぽいところも昔は可愛いと思えたんですから。でも今回久しぶりに会ってみて「もっと大人になっていて欲しかった」というのが正直な気持ちでした。

 変わったのはハゲて老けた見た目だけで、中身は何もかも変わってない子供のまま。私の目的は「子供を産み育てる」ことで、男性に求める事は、「そのサポートをしてもらう」ことだけ。子供のような大人を育てたいわけではないのです。というわけで残念ながら候補とはなりませんでしたが、私と同じく婚活中のE君を応援していきたいと思います。

<TEXT/杉沢志乃>

【杉沢志乃(すぎさわしの)】
35歳。東京生まれ。ナンバーワンホステス時代に独学で行政書士試験に合格。25歳で小説『キャバクラ嬢行政書士の事件簿』(ゴマブックス)を出版し、翌年『キャバギョ!』でDVD化。以後シリーズ3まで出版。映像メーカー広報部を経て、現在は女性向け映像メーカー「ラ・コビルナ」の代表取締役社長となる