東京国際ユースサッカー大会の魅力を語ってくれた藤田俊哉氏。「新しい発見があるはずだ」と力説する。

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 2008年より開催されている東京国際ユース(U-14)サッカー大会が、5月3日から行なわれる。今年はJリーグ選抜が初参戦するほか、南米からはコリンチャンス、ボカ・ジュニオルスが出場。未来を担う若者たちが鎬を削るこの大会の意義を、元日本代表の藤田俊哉氏(VVVフェンロ トップチームコーチ / 元日本代表MF)に解説してもらう。
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 14歳の頃を振り返った時、真っ先に思い浮かぶのは、ナショナルチームの一員として参加したタイ・バンコク遠征だ。現地で行なわれた国際大会に出場した当時の思い出は、約30年が過ぎた今なお鮮明に残っている。

 中学1年生の時に地元の選抜チーム、清水FCの一員としてブラジル遠征は経験したが、国際大会に出場したのは、バンコクでの大会が初めてだった。

 東南アジアの国々が集まった大会で、各国が異なるサッカースタイルを見せていた。当時、タイはとても上手く強かった印象があり、日本は勝つことができなかった。

 今は日本とタイの立場は逆転したけど、こうして国際交流を重ねたからこそ、日本がアジアのトップへ成長できたのだと思う。逆にタイが日本をこれから追い越す可能性だってある。だからこそ国際大会を経験して常に“世界”を意識しておく必要があるんだ。

 アジアレベルとはいえ、若いうちに“世界”を体験することで視野は広がる。ピッチ上での出来事だけではなく、ピッチ外での交流も、僕にとっては大きな刺激になった。他国の選手と友だちになりたいと思ったし、語学を学ぶ必要性を感じた。

 今、僕はオランダのVVVフェンロというクラブでコーチをしている。指導者として勉強をしているが、日本語はもちろん通じないから、スタッフや選手とは、英語を駆使してコミュニケーションを取っている。サッカーを通じて今なお視野を広げられているのは、14歳の頃に経験したあの国際大会が少なからず影響していると思う。

『2017東京国際ユース(U-14)サッカー大会』は、アジアだけでなく、各国のクラブが参加するスケールの大きな大会だ。

 選手たちは“世界のなかの日本”を、身をもって感じることができるだろうし、ひとりのサッカー選手として、また、ひとりの日本人として何が足りないのか、多くのことに気付くはずだ。新しい発見があるに違いない。

 世界中のサッカーを体験し、その上、友だちを作れるチャンスでもある。非常に有意義な大会となるだろう。だからこそ、持てる力を出し切り、存分に楽しんでもらいたい。

PROFILE
ふじた・としや/1971年10月4日生まれ、静岡県出身。清水市商高―筑波大―磐田―ユトレヒト(オランダ)―磐田―名古屋―熊本―千葉。日本代表通算24試合・3得点。J1通算419試合・100得点。J2通算79試合・6得点。J1では、ミッドフィルダーとして初めて通算100ゴールを叩き出した名アタッカー。2014年からVVVフェンロのコーチとして指導にあたっている。

■大会概要
【主催】
東京都
公益財団法人東京都スポーツ文化事業団
公益財団法人東京都サッカー協会
 
【日程】
5月3日(水・祝) 1次ラウンド 11:00〜 駒沢/味スタ西
5月4日(木・祝) 1次ラウンド 10:30〜 駒沢/味スタ西
5月5日(金・祝) 2次ラウンド 10:00〜 駒沢
5月6日(土)   2次ラウンド&表彰式・閉会式 9:30〜 駒沢(決勝戦 15:00〜)
※試合時間は変更になる可能性があります。予めご了承ください。
 
【会場】
駒沢オリンピック公園総合運動場
味の素スタジアム西競技場(1次ラウンド一部試合のみ)
 
【参加都市(チーム)】
北京、ベルリン、カイロ、ジャカルタ、モスクワ、ニューサウスウェールズ、パリ、サンパウロ、ソウル、ブエノスアイレス、プレトリア、岩手、宮城、福島、茨城、Jリーグ選抜、東京(トレセン選抜、中体連選抜、FC東京、東京ヴェルディ)
 
※参加都市・参加チームは変更になる場合がございます。予めご了承ください。

◆大会の詳細は公式ホームページへ
http://www.tokyo-u14.com/