26日、中国メディア・鳳凰網に、「日本の老人はなぜ子どもの代わりに孫の面倒を見ないのか」と題する手記が掲載された。写真はお年寄り。

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2017年4月26日、中国メディア・鳳凰網に、「日本の老人はなぜ子どもの代わりに孫の面倒を見ないのか」と題する手記が掲載された。

日本では、両親が同居または近くに住んでいれば、子どもの幼稚園や保育園の送り迎えを頼んだり、休日に子どもを預けて外出したりすることもあるが、基本的には親に頼らずに子育てをしているという家庭が多いのではないだろうか。しかし、中国ではほとんど祖父母に育てられたと言ってもいいような子どもが大勢いる。特に地方では、子どもを両親に預けて都市部や外国に何年間も出稼ぎに行くというケースも珍しくないからだ。そんな中国人が、掲題のような疑問を抱くのは当然と言えるかもしれない。

手記は、日本人女性と結婚し、日本で暮らす男性が記したもの。4歳になる双子の男の子と、1歳になる男の子がおり、毎朝、車で20分の距離にある保育園まで送り届けている。男性は最近、妻の母親から「今後は特別な状況を除いて手伝わない」と告げられたそうだ。もともと、上の子の送り迎えをしている間に下の子を見ていてもらう程度だったが、妻の母親曰く「子どもが大きくなったのだから、親として自分の子どもは自分で面倒を見なさい」ということだった。

両親は特に何かやらなければならないというわけでもなく、「ほかの同年代の人たちと同様に、朝から晩まで自分の趣味に勤しんでいる」という。ただ、その趣味がかなり時間を取られるもののようだ。

父親の趣味は家庭菜園。定年後に土地を借りて始めたといい、「家庭菜園作付時期早見表」には数十種類の野菜とその栽培に必要な作業と時期がびっしりと書き込まれている。男性は「私にとっては作戦計画図のよう」とその細かさを表現している。また、母親の趣味は陶芸で、一見するとそれほど忙しくないようにも思えるが、「焼きの練習をしたり、博物館に作品を見に行ったり、ほかのご老人たちと情報交換したり…」とこちらも忙しいようだ。

男性は、「私はなぜ日本のお年寄りが孫の面倒を見たがらないのかを悟った。両親を責めたりはしない。これは“文化的な違い”だ」といい、近所の日本人の家庭でも同じような状況だと紹介した。また、男性の友人で、日本人男性に嫁いだ四川省出身の女性の姑もボランティアに忙しいそう。その女性は、「ボランティアで他人を助けるのに、自分の孫の面倒は見たくないなんて…」とこぼしていたという。

男性は最後に、「中国人にとって不思議なことでも日本では当然。お年寄りと子どもの生活はそれぞれ独立していて互いに邪魔をしない。お年寄りが老後に趣味に勤しむのは、もしかすると若い時の組織の中の集団主義の反動なのかもしれない」と推測する一方、「経済が停滞する中で若い夫婦は長時間のハードな仕事をしなければならない上に、育児のプレッシャーも自分で受け止めなければいけない。若者も他人に迷惑をかけまいと自分から助けを求めたがらない。日本人にとっては、たとえ両親でも“他人”なのだ」と、中国とは異なる家族の距離感をつづっている。(翻訳・編集/北田)