「株式会社シェルター」(大阪府羽曳野市)の汚染空気換気濾過装置(280万円)

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核ミサイル開発をめぐる米朝対立が激化し、核戦争の危機が迫っているからか、核シェルターがバカ売れしている。

シェルターを販売する「シェルター」(大阪府羽曳野市)の西本誠一郎社長がこう驚く。

「この1ヵ月の資料請求は200件超。年間販売実績はせいぜい5、6件なのに、4月だけで8件も売れました。今日も確認したら、留守番電話に100件以上の問い合わせが。とても対応できません。客層も激変しており、これまでは医師などの富裕層や雑誌『ムー』の愛読者(笑)などが中心だったのに、今回はあらゆる年齢、職業の人から問い合わせが入っています。55年間、核シェルターを売ってきましたが、こんなことは初めてです」

やはり核シェルターを扱う「織部精機製作所」(神戸市)もてんてこまいの状態が続いている。

「シリアで化学兵器が使われたとみられる4月4日を境に、電話やメールが殺到するようになりました。それも単なる問い合わせじゃない。『1日でも早く欲しい! 今すぐ欲しい!』と懇願するようなものがほとんどです」(織部信子取締役)

とはいえ、核シェルターの設置には手間暇がかかる。コンクリート製の地下シェルターだと「費用2500万円、工期も数ヵ月が必要」(前同)になるという。

米朝戦争がいつ起きてもおかしくないとすれば、核シェルターを注文しても間に合わないのでは?

この疑問に前出の西本社長がこう首を振る。

シェルター=地下室と考える人が多いが、そうではない。自宅の部屋に放射能や化学物質を除去する空気清浄機を設置するだけで、十分にシェルターの役目を果たすことができるんです。当社では一台280万円であらゆる有害物質を除去できるスイス製空気清浄機を販売しています。これだとその日のうちに設置できます。今月売れた8件もすべてこの280万円タイプです」

「織部精機製作所」の製品はさらにお手軽だ。

「放射能、サリン、VXガスなどを除去できる空気清浄機がオススメです。停電になってもふいご状の蛇腹(じゃばら)がついていて、手動で空気を浄化できます。大きさも大型ポリバケツほどしかなく、価格も62万円とお手頃です。寝室などに設置しておけば、いざ核攻撃があっても家族全員でこもり、危険が去るまでじっとしていればいい。1日平均2、3台売れています」(織部氏)

62万円なら、夏のボーナスで賄えるかも。安全のためにひとつ買っとく!?