中国政府が、同国西部の新疆ウイグル自治区の少数民族、ウイグル族(トルコ系イスラム教徒)の両親が新生児に「ムハンマド」や「ジハード」などの名前を選ぶことを禁じたと伝えられている。写真は同自治区のウイグル族住民。

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2017年4月26日、中国政府はこのほど、同国西部の新疆ウイグル自治区の少数民族、ウイグル族(トルコ系イスラム教徒)の両親が新生児に「ムハンマド」や「ジハード」などの名前を選ぶことを禁じた。こうした名前が分離主義的な性格を有し、公共の安全に影響を及ぼすというのがその理由だ。米ボイス・オブ・アメリカの中国語ニュースサイトが伝えた。

ドイツのミュンヘンに拠点を置く世界ウイグル会議の活動家によって米紙ニューヨーク・タイムズに提供された「禁止された少数民族の命名リスト」には、ほかに「イマーム(宗教指導者)」「ムジャーヒド(ジハードを遂行する者)」「メディナ(イスラム教徒の聖地)」など29の名前が含まれている。

ニューヨーク・タイムズによると、同自治区首府のウルムチや他の都市の治安当局者がこの禁止令を認めている。インタビューに応じた人は「住民が順守しなければ、その子どもたちは教育や保健医療を含む重大な利益を失う危険がある」としている。

世界ウイグル会議の広報担当ディルシャット・ラシット氏は「中国の政策はますます敵対的になっている」とし、「ウイグル人は、自分の子どもに好きな名前を与えたいと思うなら、政府からの処分を避けるために慎重にならなければならない」と話している。

国際的な人権NGO、ヒューマン・ライツ・ウォッチの中国ディレクター、ソフィー・リチャードソン氏は「これは中国政府が新疆の人々に課した最新のばかげた制限だ」と述べている。(翻訳・編集/柳川)