福岡県民に愛される魚と言えば

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【サタデープラス】(毎日放送)2017年4月15日放送
「心疾患の都道府県ランキング発表」

「三大疾患」のひとつ、心筋梗塞。動脈硬化で血管がつまり、冠動脈を完全にふさいで心筋に血液が行き渡らなくなることで発症する。

60代から急増するが、原因として生活習慣が考えられる。番組では、心筋梗塞を含む心疾患の「ベスト」「ワースト」都道府県を選んだ。キーワードのひとつは、食事だ。

焼き鳥、水炊き、もつ鍋に入っているのは

ワーストワンに選ばれたのは、青森県。食べ過ぎや喫煙、運動不足といった要因が県民に比較的多く見られるという。

心疾患で最も注意すべきなのが、高血圧だ。その一因となりそうなのが、青森県民が好んで食べる漬物かもしれない。塩分の過剰摂取につながる恐れがあり、漬物を頻繁に口にする影響で食事全体が濃い味付けになりがちだという。

一方、ベストワンに輝いたのが福岡県だ。小川洋知事は、全国で4番目に多い病院の数、救急車の搬送時間の速さが全国首位だと胸を張る。確かに心疾患の場合、搬送時間が患者の生存率を左右する。

もうひとつ、食習慣にも秘密が隠されていそうだ。リポーター役を務めるお笑いコンビ「TKO」の木本武宏が夜の福岡市街を歩くと、あちこちで目についたのは焼き鳥や水炊き、もつ鍋といった鶏肉を使った料理店。そうか、鶏肉がいいのか――と考えた木本だったが、ポイントはそこではなかった。

「正解」はキャベツ。福岡では、焼き鳥を頼むと最初にぶつ切りのキャベツがサービスで出てくる。しかも、おかわり自由なので何度も頼む人がいる。水炊きやもつ鍋にも、白菜の代わりにキャベツが入っている。一般家庭でのキャベツの支出金額は多く、北九州市が全国3位、福岡市4位だ。

スタジオゲストの福岡県民、森口博子はうれしそうだ。

森口「焼うどん、ちゃんぽん、ギョーザにも必ずキャベツが入っています」

では、キャベツの何がよいのか。循環器の専門医、池谷敏郎医師がこう解説した。

池谷医師「キャベツが優れていると考えられるポイントは、食物繊維です」

血中脂質のバランスを整えるEPAとDHA

食事の際、食物繊維を先に食べることで脂質や糖質の吸収を抑えられる。これを「ベジファースト」と呼ぶが、水炊きなどは先にキャベツをたっぷり摂(と)ってから「締め」にご飯やめん類といった炭水化物を食べるので、知らず知らずのうちにベジファーストになっている。焼き鳥で最初にキャベツを食べるのも、同じ効果が期待できる。

もうひとつ、福岡の県民食と呼べる特産の海産物も心疾患予防が期待できる。それが、サバだ。漁港で水揚げされた新鮮なサバを1年通して食べられる土地柄で、焼いたサバをフランスパンで挟んだ「サバサンド」や、サバの刺身をごまだれであえた「ごまサバ」は、福岡県民のソウルフードと言える。

池谷医師「サバは動脈硬化予防に最適と考えられます」

サバに含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)が、血中脂質のバランスを整える。ただし、サバを焼くとEPAとDHAが約10%、揚げると約48%、それぞれ減ってしまうから注意が必要だ。生食が理想的だが、寄生虫がいるので難しい場合も少なくない。

番組が勧めるのが、サバの缶詰だ。製造過程で、缶詰め状態のまま加熱処理しているのでEPAとDHAが外に流れずに缶の中に汁のままに残るからだ。サバ缶を使った料理では、汁も忘れずに使うとよい。