男性も女性も虜に なぜ今「モグラ女子」がウケるのか?

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「モグラ女子」という言葉、ご存知ですか?

「モデル」+「グラビア」=モグラ。女性誌などのファッションモデルとしても、男性誌のグラビアとしても活躍している女性のことを指します。モグラというと地中にいたり丸っこいビジュアルだったりと、決して素敵なイメージではありませんが「モグラ女子」は、なんとも華やか! 男性にとっても女性にとっても憧れのパーフェクトな存在です。

モデル・グラビア・アイドル・女優・バラエティタレント……芸能界で活躍する女性を5つに大別できるとして、今までもこの垣根を越えた活躍は珍しいことではありませんでした。

グラビア出身のモデル、アイドル出身の女優も数多くいます。しかし最近は、「グラビア」と「その他」で偏りなく人気を得ていく女子が増えているのが大きな特徴といえます。

「モグラ女子」の代表として注目を集めている泉里香さんは、その典型。7つの女性誌のレギュラーモデルを務め人気を博している中、芸能活動13年目にしてグラビアデビュー。2016年11月の週刊ヤングジャンプでの水着グラビア解禁時には「2016年最大の発見!!!」として紹介されたほどです。

女性誌のモデルという”女子の憧れ”としてのヘルシーな魅力も、グラビアで求められる”男心をくすぐる”色気のある表情も、どちらも見せてくれる存在として、女性ウケと男性ウケが両立することを改めて世の中に示してくれているのだと感じます。

以前、昨今のヴィーガン人気について「おしゃれ、美味しい、身体にいい」と三拍子揃っていることを挙げましたが、複数の異なる魅力を求められるのは人も同様。このモグラ女子人気の背景には、「美しくて、可愛さもあって、面白くて、頭も良くて……」と、女子たちの「なんでもできる」への憧れが垣間見えます。

そんな心理を踏まえて、モグラ女子がスポットライトを浴びている理由を深堀りすると、そこには「ハイブリッド女子」の進化があります。

まず芸能界では、モデルやアイドルといった肩書きや垣根を越えて活躍する人がますます増えています。例えばローラさんは、読者モデルからバラエティで引っ張りだこのタレントとなり、さらには女優としてハリウッド映画に出演。料理上手として本も出版しています。

近寄りがたいオーラをまとった女優たちもまた、バラエティ番組で巧妙にいじられたときにチャーミングな一面を見せ、人の心をわしづかみにしています。昨年結婚が大きな話題となった北川景子さんもそのタイプ。ため息が出るほど端正な顔立ちで、お高くとまっていてもおかしくないのに、「お笑い好き」「超フランクで豪快」などの意外な顔でもファンを魅了しています。

このような芸能人のマルチ化、ギャップ人気をうけ、一般女子の世界では「男性目線女子」が増加しています。残業帰りにビールを飲むのがご褒美な自分、可愛い女の子を見るのが大好きな自分……などなど、今、自虐ネタのように「中身はオヤジ」と嬉しそうに言う女子がたくさんいます。

ただ「見た目は可愛く女子っぽいのに中身はオヤジ」というギャップをアピールしたいという場合もあれば、「見た目も中身もオヤジ」をアピールをする潔い女子もいたり、そんな子こそカッコ良いと思われて女子モテしたり。

「いかにも女子」な目線でしか物事をとらえられない女子が物足りないと感じられるようになった今、意外な目線や意外なセンスをもっている女子こそが、女子の心をくすぐっているのです。

こうして進化した女子目線を象徴するのが、モグラ女子人気です。女性ウケにはもちろん、「グラビア」という男性ウケにも深い理解のある女子が増えたからこそ、モグラ女子は今までよりも支持されやすい状況にあるのではないでしょうか。

メジャーと言われているものにあえて逆を行くような形で人気を得る手法が一時話題となった ”逆張りブランディング”ですが、何が”逆”かもわからなくなってくる面白さが今の妙。今後はどんな目から鱗のブランディングが出てくるか、目が離せません。