ロードバイクのメンテナンスの基礎知識を伝授するコーナー。今回は、「ライディングポジションのセッティング」についてレクチャーしていきます。ライディングポジションは走りを大きく左右する要素。 以下を参考に、自分の感覚を大切にしつつ、数値を記録して正確なセッティングを心掛けましょう。

 

【記録しておきたい4つの距離】

ロードバイクのベストポジションは、自分でもなかなかわからないものだ。そもそもベテランでもその日の体調や天候などで微調整するのだから、「この高さ」という決まりはない。ある範囲内で自分のベストポジションはこのあたりという感覚を経験でつかむものと心得よう。

 

ただ、サドルやハンドルの位置を微妙に変えるだけで、自ずとそのポジション感覚は変わる。そのたびに記憶に頼ってセッティングしていたのでは手間もかかる。できれば、その感覚を数値化して記録しておきたい。

 

測っておくべきポイントは4つある。

 

a・サドルトップの中心からBB(※)の中心までの距離。
b・ハンドルバーの中心からサドルの先端までの距離。
c・BBの中心からの垂直線とサドル先端までの距離。
d・前輪のハブ中心からハンドルバーエンドまでの高さ。

※BB=ボトムブラケットの略。クランクの回転軸のこと。近年は回転軸とクランクが一体になっているものが多い。

 

ライディングポジションのセッティングにはこれ以外にもハンドルやサドルの角度など、決めるべき要素は多い。だが、この4つを押さえておくだけで、セッティングはずいぶんスムーズになるはずだ。それでも慣れるまでは、この高さへの疑問は残るだろうが、膝が伸びきる直前のポジションがクランクの回転数(ケイデンス)を高め、足の筋肉や膝の関節への負担も少ないとされている。