簡単に3D録音ができるヘッドセット

写真拡大

 【ポルトガル・リスボン発】コンシューマエレクトロニクス製品の総合見本市「IFA」の今年の見どころなどを紹介する「IFA GPC(Global Press Conference)2017」2日目の4月21日、ゼンハイザーは、録音、ミキシング、加工、リスニングで3Dオーディオを実現するブランド「AMBEO(アンビオ)」シリーズの新製品として、バイノーラル録音が可能なイヤホンマイク「AMBEO SMART HEADSET」を発表した。

 AppleのLightning端子に対応しており、iPhoneやiPadとつないで利用する。今夏に欧州で発売し、価格は249ユーロ。

 バイノーラル録音とは、人間の左右の耳の部分にマイクを仕掛け録音することで、リアリティの高い音響再生を実現する技術。バイノーラル録音した音源をヘッドホンで再生すると、前後左右上下と360度方向から音が聞こえる。

 従来は、人間の頭を模したユニットの両耳にあたる部分にマイクを埋め込んだ「ダミーヘッド」と呼ばれる特殊なマイクで録音するのが一般的だったが、「AMBEO SMART HEADSET」は、耳掛け式になっている左右のイヤホン本体外側にマイクを備えることで、簡単にバイノーラル録音をできるようにした。より没入感を高い3Dオーディオ音響環境を目指す。

 「オーディオの未来へ」と題したプレゼンテーションで登壇した、ゼンハイザーのAndreas Sennheiser CEOは「3Dオーディオ技術は、音楽ライブ録音、やスポーツの生放送、AR(拡張現実)の世界で、特に期待が大きい」と語り、VRやARなどで進化する映像技術に見合った音響環境であることをアピールした。(BCN・道越一郎)