25日、セウォル号が海上に引き揚げられてから1カ月、船内捜索の開始から1週間がたったが、見つかるのは遺留品や動物の骨ばかりで、行方不明者9人の捜索にはいまだ成果が出ていない。写真はセウォル号事故に関するソウルの掲示。

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2017年4月25日、セウォル号が海上に引き揚げられてから1カ月、船内捜索の開始から1週間がたったが、見つかるのは遺留品や動物の骨ばかりで、行方不明者9人の捜索にはいまだ成果が出ていない。韓国・ニュース1などが伝えた。

先月25日、半潜水式の船舶に載せられ海上に姿を現したセウォル号は、同31日に木浦(モッポ)新港湾に到着した。しかし船内捜索に取り掛かるまでには紆余(うよ)曲折があり、引き揚げから24日たった今月18日にようやく船内捜索作業がスタートした。その後、地面と接している左舷を中心に捜索作業が進められてきたが、船体内部の狭い迷路のような構造や、狭い入口、ごみやカーペットと混ざった泥など、劣悪な環境下で作業はスムーズに進まず、行方不明者の家族らからは「根本的かつ全面的な対策を打ち立てなければならない」との要求が出ている。

船内捜索作業で集められた1トン詰めの袋からは、大量の泥と動物の骨と思われる骨片190点のほか、携帯電話1点、靴19点、衣類8点、かばん6点、傘のケース1点、くし1点など計36点の遺留品が見つかるも、肝心の行方不明者9人の発見には至っていない。

捜索チームは24日午後、横倒しになっているセウォル号の上段部分に当たる右舷に客室への入口5カ所を確保しており、ここからも捜索作業が行われれば捜索スピードが上がるものと期待されている。

この報道に、韓国のネットユーザーからは「動物の骨がこんなに出てくるなんて怪しい」「海なのに…魚の骨でもなく動物の骨っていうのはおかしい」「まさか家畜船だったとか?」と大量発見の動物の骨に疑問を抱くコメントが数多く寄せられている。

一方で、「作業員も人の子であり親なんだから、スピードより安全に少しは配慮して」「遺族や行方不明者の家族もが作業員にあれこれ言うのはやめてほしい。行方不明者9人が全員船内にいるとも限らないのに、発見できなければ『しっかり捜索してない』と非難するのが見え見え」と捜索作業の安全性への不安を訴える声や、「行方不明者の捜索を期待したのが間違ってた。胸が痛むけど、事故から3年もたっているし…」「深い海の底に3年もいたんだ。動物の骨と決め付ける前に、しっかり分析して発表すべきだ」と現実的に捉えるユーザーもいた。(翻訳・編集/松村)