『フリースタイルダンジョン』3rd SeasonのRec5-8。
『フリースタイルダンジョン』、チャレンジャーがモンスターに挑戦して勝ち抜けば賞金100万円の即興のラップバトル番組。
勝負は8小節の3ターン。
3本勝負、2本先取で勝利。
ただし、判定が全員一致するとクリティカルとなり即勝利確定だ。


チャレンジャーは、TEAM Cクリティカルヒッターズ。
カルデラビスタ
句潤
PONY
の3人である。

1st BATTLEは2on2。
句潤とPONY×T-PABLOWとCHICO CARLITO。
ROUND1。
句潤「気楽にやろうぜ お前らの一方通行のライムじゃ心は踊れん」
の「一方通行」にCHICO CARLITOが返し、
T-PABLOWも「一方通行じゃねぇ お前らと交わんねぇ 対向車線」
と返す。

ROUND2。
句潤がヤバかった。
「開くべき所を感覚披露 言葉焚く煙(えん) 上がれよフリースタイルダンジョン」
と、綺麗に音に言葉を乗せて、会場を沸かし続ける。
今回はフロウ合戦の様相。

最終ROUND3。
CHICO CARLITOがゆっくりと盛り上げていって、
T-PABLOWが「響き出すぜフロウが 俺達の躍動感」と太く押さえていく。
「たしかにそうだなラップもうめぇしフロウもある」
と、ちょっと押されぎみのPONY。
句潤の「襟が立って立つ」を受けて、
CHICO CARLITOがノりにノる。
「襟が立ってる まるでサッカーならカントナ」
カントナは、エリック・ダニエル・ピエール・カントナ。
フランス代表のサッカー選手。襟を立ててるのだ。
このカントナから、「んおあ」の韻でつなげる。
「ちゃんとな 音乗っかってみな 開いてみな 箱ならパンドラ」
そして、「パンドラ」からの頭韻で畳み掛ける。
「パントマイムじゃないぜ ちゃんとライム マイクもって麻雀?」
「パンド(あんお)ラ」→「パント(あんお)マイム」→「チャント(あんお)」の頭韻を踏みながら、
「パントマイム(あいう)」の脚韻で「ライム(あいう)」「マイク(あいう)」で、がんがん乗せていく。
「パントマイム」から頭韻と脚韻が分岐して伸びていくという荒業、すごい。

句潤「俺のオリジナル 今日も鬼になるとかじゃなくて出してく」
に対して、
CHICO CARLITO「眼の前 お前見てるようりもてかさっきのオリジナルと鬼になるってクソダサイからそこチェックしといてオーライ」
さらに
T-PABLOWが「これがフロウ 2017年お前らどう? それなら2005年のラップだぜ」とディスる。
句潤は「時代に合わせて呼吸するつもりはねぇ コレが俺のやり方ブレず1本だけ」と返す。
が、クリティカルで、モンスターの勝利、残念ながらクリティカルヒッターズ敗退だ。

前回までの呂布カルマが正面からのストレートパンチを出し合った殴り合いだとしたら、今回は、華麗にステップを踏みながらのフロウとライムのテクニカルなパンチの応酬だった。この多彩さもフリースタイルダンジョンのおもしろさだろう。次週も期待だ。
(テキスト/米光一成 イラスト/小西りえこ