米ホワイトハウスで農業に関する大統領令に署名した後に話すドナルド・トランプ大統領(2017年4月25日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】米国とカナダの貿易をめぐって両国政府間の緊張が高まっている。ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は25日、農業関係者との会合で、カナダが米国を「ぞんざいに」扱ってきたと非難し、カナダによる米国産乳製品の輸入制限に報復すると警告。米商務省はこれに先立ちカナダ産針葉樹材に相殺関税を課すと発表した。カナダのジャスティン・トルドー(Justin Trudeau)首相は「断固国益を守る」と反発している。

 トランプ氏は首都ワシントン(Washington D.C.)のホワイトハウス(White House)で行われたこの会合で「皆気づいていないが、カナダは米国を非常にぞんざいに扱ってきた。誰もがカナダは優しいと思っているが、実際は長年にわたって米国の政治家を出し抜いてきた」と批判した。

 トランプ氏は、カナダが米国産乳製品の輸入を制限しているため、ウィスコンシン(Wisconsin)州からニューヨーク(New York)州まで両国国境に近い地域の多くの酪農家が打撃を受けていると主張。「われわれはそうした状況に耐えるつもりはない」と語った。

 米商務省は24日、カナダ産針葉樹の木材について、不当な補助金が支給されているとして最大24%の相殺関税をかけると突如発表。米国にとって2番目に大きな貿易相手国であるカナダとの古くからの貿易摩擦を再燃させていた。

 カナダのトルドー首相はトランプ政権からの予想外に厳しい言動に対し、政府は「断固としてカナダの国益を守っていく」と言明。その一方で、解決策を探るため米国と建設的な協議を行っていくとも述べた。トルドー氏は25日、トランプ氏に電話し、針葉樹材に関する米商務省の主張は「事実無根だ」と直接伝えたという。
【翻訳編集】AFPBB News