女子ゴルフ米国ツアーメジャー第1戦、ANAインスピレーション最終日。プレーオフで敗退し、落胆するレクシー・トンプソン(2017年4月2日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】女子ゴルフのメジャー第1戦、ANAインスピレーション(ANA Inspiration 2017)でレクシー・トンプソン(Alexis "Lexi" Thompson、米国)がほぼ確実視されていた優勝を逃したような事態の再発を防ぐため、ゴルフ界を統括するロイヤル・アンド・エンシェント・ゴルフ・クラブ・オブ・セント・アンドリュース(R&A)と全米ゴルフ協会(USGA)は25日、映像使用に関する新ルールを発表した。

 今月初めに開催されたANAインスピレーションに出場したトンプソンは、最終日残り6ホールの時点で2位と2打差の首位を走っていたが、前日のラウンドを見ていたテレビ視聴者から反則行為を指摘されて4打罰を受けた。トンプソンはそこから挽回して勝負の行方をプレーオフまで持ち込んだが、最後は韓国の柳簫然(So Yeon Ryu、ユ・ソヨン)の前に涙をのんだ。

 前日の反則行為でトンプソンに罰則を与えた今回の決断には、タイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)らを筆頭に多くのプロ選手から批判の声が上がっていた。

 こうした経緯を受け、R&AとUSGAは25日、今回のような事態の再発を防ぐため、新たなガイドラインを発表。即時適用となる新ルールの下では、映像証拠の使用に「制限」が追加されることになった。

 R&AとUSGAが公表した共同声明は、合理的に見て肉眼による認識が不可能な証拠を映像が捉えたときと、ボールの置き直しもしくはドロップする際に、選手が「理にかなった決断」を下したときは、映像の使用が限定されるとしている。

 今回のルール改正は「新たな重要な一歩」だというUSGAのマイク・デービス(Mike Davis)エグゼクティブディレクター兼最高経営責任者(CEO)は、「映像技術の進歩はファンの視聴体験向上に帰している一方、競技に重大な影響も及ぼしている」とすると「ルールを適用する際には、すべての選手にとって公平であるよう、そうした進歩とのバランスを取る必要がある」と話した。

 また声明の中では、全米女子プロゴルフ協会(LPGA)、米国男子ツアー(US PGA Tour)、欧州男子ツアー(PGA European Tour)、欧州女子ツアー(Ladies European Tour)、全米プロゴルフ協会(PGA of America)のメンバーで構成される作業部会も、テレビ視聴者による指摘を含むビデオ問題の包括的な再検討を実施することが発表されている。
【翻訳編集】AFPBB News